ライブドアvsフジテレビ〜ニッポン放送をめぐる攻防〜その11
その1
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050212#1108151898
その2
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050223#1109154089
その3
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050224#1109193675
その4
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050225#1109271054
その5
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050226#1109352342
その6
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050227#1109440504
その7
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050304#1109872566
その8
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050310#1110393768
その9
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050311#1110537130
その10
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050313#1110652969
関連記事
新株の有利発行
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050307#1110537130
決定全文−東京地決平成17年3月11日(平成17年(ヨ)第20021号 新株予約権発行差止仮処分命令申立事件)
http://page.freett.com/okeydokey/H170311livedoorvjolf.html
一昨日(3/15)の動きから
ニッポン放送株が大幅続伸=ライブドア、フジは下落−東京市場
*15日の東京株式市場で、ニッポン放送 <4660> 株が前日比350円高の7500円と大幅続伸して取引を終えた。ライブドア <4753> はニッポン放送株の過半数を取得する方針を変えていないため、「株価は下がりにくい」との見方が買いにつながったとみられる。
一方、ライブドアとフジテレビ <4676> の株式は、「今後、ニッポン放送の経営権をめぐる争いで先行きの見通しがさらに不透明になりかねない」との警戒感などを背景に下落した。ライブドア株は前日比15円安の335円、フジテレビ株は4000円安の23万円だった。
(時事通信) - 3月15日20時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000585-jij-biz
筆者は株取引はしていないが、素人感覚からすると、
まだまだライブドアがニッポン放送株を購入するはずだから、高値でも売れる、
だから今のうちに買って値段があがってもライブドアが買うはずだ、ということでニッポン放送があがった?
7500円ってフジのTOB価格からするとかなり高額になってきました。
<ニッポン放送株>村上ファンド保有3.44%に低下
ニッポン放送株を発行済み株式総数の18.57%保有していた通産官僚OBの村上世彰(よしあき)氏率いる投資ファンド、M&Aコンサルティング(通称・村上ファンド)が2月中に同放送株を大量売却し、同月末時点で保有比率が3.44%に低下していたことが15日、関東財務局に提出された大量保有変更報告書で分かった。売却先は不明だが、市場を通じてライブドアに流れた可能性が高い。
報告書によると、村上ファンドは2月中に同放送株496万3040株(発行済み株式総数の15.13%)を売却したが、詳しい売却時期や売却先などは不明。市場では「ライブドアが大量取得した2月8日の時間外取引などで売却したのではないか」(大手証券)との見方が強い。
議決権比率3%以上を半年以上保有した株主は、総会招集や取締役・監査役の解任を請求する権利を持つ。ニッポン放送の場合、議決権比率が保有比率を上回っているため、村上ファンドが保有比率3%台を維持すれば、この権利を保有し続けることになる。
同放送株を巡っては、ライブドアとフジテレビジョンが激しい争奪戦を展開。村上ファンドは争奪戦のカギを握る「第3の大株主」として動向が注目されていた。村上氏は、ライブドアの堀江貴文社長と親交があることなどから、「ライブドア寄り」と見られていた。
ただ、保有株の大半を売却したことで「ライブドアの過半数取得は微妙になった」(市場筋)との見方も出ている。
一方、村上氏は12日にネット専業証券が主催したセミナーで、同放送の株主総会でも影響力を行使することを示唆した。ライブドアの議決権比率が過半数に届かず、委任状争奪戦(プロキシファイト)となった場合、村上ファンドが改めてキャスチングボートを握る可能性もある。【若島正浩】
(毎日新聞) - 3月16日8時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000116-mai-bus_all
一時期注目された村上さんは、やはり売ってました。
時間外取引なのか?それともうまく売りすすめたのか。
いずれにしても、儲けたことにはかわりなんじゃないかなぁ、と。
村上さんからすれば、ライブドアがニッポン放送の経営権を支配してどうなるなんてこと
もうほとんどどうでもいいわけで、上場廃止になる前に売っておけということか?
(ホリえもんは、上場廃止回避も狙っているが、)
それとも、ライブドアが儲けてくれると思っているから、株式を一部残し株主総会発言予告があるのか?
単に3%維持してニッポン放送に強行対決するのか…。(記事中の3%)
ここで一般素人の株への興味をもてさて、参入させ、うまく踊らせるのか?
難しいところ…。
<ニッポン放送株>「残り18%」企業株主が行方左右
村上世彰氏が率いるM&Aコンサルティングがニッポン放送株の大半売却が15日、分かった。この結果、フジ、ライブドアがともにニッポン放送株の過半数を確保できていない状況の中で、買収合戦の帰すうは、フジによるニッポン放送株の公開買い付けに応じず、18%弱の企業株主の動向に委ねられることになった。
(毎日新聞) - 3月15日23時23分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000148-mai-bus_all
さて、こんな記事もあり、市場に出回っているのは僅かということなのだろうか?
でも、議決権ベースで47%確保していれば村上さんとあわせれば50%。
ここにきてフジにつくということは考えにくいしねぇ…。
そんななか、
ライブドアが担保5億円供託…新株予約権差し止め
ニッポン放送の新株予約権の発行差し止めを命じた東京地裁の仮処分決定を受け、インターネット関連会社ライブドアが5億円の担保を供託したことが、15日分かった。
これにより、差し止め命令は効力を生じ、ニッポン放送は命令が上級審で取り消されない限り、新株予約権を発行できないことになった。
(読売新聞) - 3月16日7時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000101-yom-soci
と、破格の5億円という新株予約権の発行差し止めの担保が供託されたのでした。
このへんは民事保全法第14条あたりを。
昨日(3/16)の動き
ニッポン放送株50%超確保 ライブドア経営権取得へ
ライブドアが保有しているニッポン放送株の比率が、議決権ベースで50%超を確保したことが16日、分かった。複数のライブドア関係者が明らかにした。
最終的には、ニッポン放送による新株予約権の発行に関する今後の司法判断に委ねられるが、ネット企業が大手メディアを傘下に収める前例のない買収劇が、現実味を増してきた。
こうした事態に対し、フジテレビジョンの日枝久会長は同日朝、記者団に対し、「(50%超は)そうなったらそうなったで、いろいろなことを考える」と述べ、過半数を握られた場合にはさまざまな対抗策を検討する考えを示した。
(共同通信) - 3月16日13時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000142-kyodo-bus_all
ニッポン放送が50%超えたらもう株価はあがらんやろ…ということになるが、
ニッポン放送がストップ安 ライブドアの株価は反発
東京株式市場で16日、ライブドアが保有するニッポン放送株が議決権ベースで50%を超えたことが明らかになり、ライブドアの買い増し需要が後退するとの見方から同放送株は売られて急反落、前日終値比1000円安の6500円となりストップ安だった。
ニッポン放送の上場廃止やフジテレビの「焦土作戦」への懸念も、売り材料になった。ライブドアの株価は6円高の341円と反発した。
フジテレビジョンは大幅増配を好感し、2万3000円高の25万3000円と急反発した。朝方は買い物が殺到し値幅制限の27万円のストップ高で寄り付くなど大商いで、売買高は686億円と東証1部トップとなった。
(共同通信) - 3月16日17時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000178-kyodo-bus_all
案の定下がって、ストップ安。
昨日買った人は基本的には損なのかな?
一方、フジは増配で株価があがって買収しにくい、わかりやすい話です。
一方東京地裁での異議審の審尋が行われ、異議申立ては却下されました。
ニッポン放送の異議退ける 東京地裁
ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権発行を差し止めた東京地裁の仮処分決定について、同地裁(西岡清一郎裁判長)は16日、ニッポン放送の異議を退け、差し止めを認可する決定をした。
ニッポン放送は即日、東京高裁に抗告した。
西岡裁判長は決定理由で、新株予約権の発行について「ライブドアの支配に不安を覚えたのは理解できる」としたものの「フジテレビの支配権確保が目的なのは明らかで、取締役会の権限を逸脱した著しく不公正な方法だ」と判断した。
11日の東京地裁決定は、ライブドアの申し立てを認めて新株予約権の発行を差し止め、ニッポン放送が同日異議を申し立てていた。
(共同通信) - 3月16日19時8分更新
同じ民事8部の別構成であったということですかね。
中立構成らしさに非常に気を使う日本の裁判所ですが、こういうのはいいのね。
まぁ、行政部とかだったら2ヶ部あるけど、商事部はないから仕方ない?
話それるけど、知財部が4ヶ部?あるのに1ヶ部は少ないね。
あえて専門部でする必要は少ないからかなぁ。
この決定も全文読みたいけど、日経さんも含めてまだ見つけれず。
さて、ライブドアの議決権だが、
ライブドア、「ニッポン放送の議決権を過半数取得した」との報道を否定
ライブドアは、「ニッポン放送の議決権を過半数取得した」との一部報道に対して、否定するコメントを発表した。合わせて「議決権の数において半数を超えた際には適時開示いたします」と明らかにした。
(RBB TODAY) - 3月16日21時51分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000027-rbb-sci
らしい。上に引用した共同通信社の記事では
「複数のライブドア関係者が明らかにした。」とあるのだが、
ライブドアは否定したらしい。ライブドアのサイトには当該発言は見つけられなかっが…。
ということは、最初の発言を報道させることで、株価を売りにださせて値を下げて購入、
なんてことも可能では?とさえ思ってしまうのだが…。
このようにライブドアは否定したらしいが、
<ライブドア>議決権ベースで過半数確保 ニッポン放送株
ライブドア保有のニッポン放送株が、議決権ベースで50%を超えるのが確実になった。名義変更されず議決権がない「失念株」を発行済み株式総数から除いて算出した推計値では50%を突破したとみられるが、失念株が売却され議決権が発生している可能性もあることから、現時点では同放送の支配権を握ったかどうかは微妙。
(毎日新聞) - 3月17日3時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050317-00000018-mai-bus_all
という報道もある。う〜ん。
今回は報道とともに少しふりけってみたけど、株価って情報戦やね。
「関係者」ってなんやねん、というのは常日頃からの疑問だけど…。
今日にもライブドアの将棋は詰みそうです。
抗告審も今のニッポン放送の訴訟追行では勝てないでしょうね。
ライブドア
http://finance.livedoor.com/ir/4753/ir-news.html
http://corp.livedoor.com/pressroom/pressrelease/
http://stockchart.livedoor.com/index?stock_id=4753
ニッポン放送
http://www.jolf.co.jp/company/IR1242/new.html
関連ニュース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2005_0228_01/headlines
http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/fuji_vs_livedoor.cfm?ichiran=true