続 未成年者の飲酒報道、喫煙報道。

未成年者の飲酒報道、喫煙報道。 - 言いたい放題の続き。


毎日新聞は実名。

加護亜依さん>喫煙写真掲載で謹慎処分
 元「モーニング娘。」メンバーでアイドルグループ「W(ダブルユー)」の加護亜依さん(18)の所属事務所は9日、加護さんを同日から謹慎処分にすると発表した。10日発売の写真週刊誌「フライデー」に、加護さんが喫煙している写真が掲載されることが判明。事務所側で調べたところ、先月、都内のレストランを訪れた際に喫煙したことを確認した。今後については、本人や家族と話し合うという。
毎日新聞) - 2月9日23時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000149-mai-soci

共同通信は匿名。

喫煙でアイドルを謹慎処分 謝罪の文書発表
 芸能プロダクション「アップフロントエージェンシー」は9日、所属の人気女性アイドル(18)の喫煙行為を確認したとして、このアイドルを謹慎処分にした。今後収録するテレビ番組やコンサートへの出演を控える。
 レストランで喫煙するアイドルの写真が、10日発売の写真週刊誌「フライデー」に掲載されることが分かり、プロダクションが調査した。プロダクションは「決して許されることではない。管理・指導に不足があったと猛省している」と謝罪する文書を発表した。
 プロダクションには「モーニング娘。」などが所属している。
共同通信) - 2月9日23時30分更新

日刊スポーツは、匿名。

元モー娘未成年メンバーが喫煙
 04年8月にモーニング娘。を卒業し、現在は女性デュオW(ダブルユー)として活動中の未成年メンバーA(18)が、たばこの火を消す姿を10日発売の写真誌フライデーに掲載され、9日夜、所属事務所がAの謹慎処分を発表した。
 同事務所は、Aに事実関係を確認した上で、ファクスでマスコミ各社に「ほぼ報道されている通りであります。たばこを吸ったとの事実も確認した」とし「エンターテイメントの世界でタレントとして活動している以上、健全な行動を常とするのが責任」と当面の謹慎処分を決めた。同誌によると、Aは先月27日夜、都内のレストランで4人で食事中、同席者と2、3本を吸ったという。
[2006/2/9/23:28]
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-060209-0020.html

どうやら今のところ、毎日新聞だけが実名というスタンスでしょうか。
それ以外のところは未成年かどうかで線引き。ジャニーズの件で毎日がどう伝えたのか調べる必要がありそうです。
「デュオW(ダブルユー)」としてしまうと、ほぼ特定したようなものですけど…。


今回も記事を読む限り事務所のコメントだけのようですが、
「エンターテイメントの世界でタレントとして活動している以上、健全な行動を常とするのが責任」というのであれば、
本人の何らかのコメントを文書ででも出すべき、というのが筆者の意見です。

追記(2:00)


ハロー!プロジェクト オフィシャルサイトに次のような記載がありました。

『W 加護亜依』についてのお知らせとお詫び


いつも『Hello!Project』を応援していただきありがとうございます。
本日は『W 加護亜依』について皆様へ大事なお知らせがあります。
平成18年2月10日(金)発売の写真週刊誌「FRIDAY」誌面に『加護亜依』が「レストランでたばこを吸っていた」と報道されています。
この事について、所属事務所に事実関係を確認いたしましたところ「加護亜依」の当日の行動は、ほぼ報道されている通りでした。
如何なる状況であれ、未成年者の喫煙は法に触れることであり、決して許されることではありません。
加護亜依はエンターテイメントの世界でタレントとして活動している以上、全く自覚のない行動といえます。
所属事務所はこの事を重く受け止め、マネージメント管理、指導に不足があったと猛省するとともに、加護亜依は本日より謹慎処分となります。
今後二度とこのような不祥事を起こさぬよう、本人・両親・スタッフを交え十分な話し合いを行うとの報告を受けました。
加護亜依」ならびに「ハロー!プロジェクト」を応援してくださる皆様を裏切ることとなり、本当に申し訳ございません。


この事を受け、所属事務所と協議の上、誠に残念ではございますが、2月11日(土)に行われる予定でした『パシフィックヘブン』でのイベントは中止とさせていただくことになりました。
楽しみにしていただいていた皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。


取り急ぎ、ご報告並びにお詫びを申し上げます。


平成18年2月10日
ハロー!プロジェクト
http://www.helloproject.com/newslist/kago_060210_060210047.html

ハロー!プロジェクト 」と「所属事務所」の関係がちょっとわからないのですが、
事務所側のコメントでは、「加護亜依」と実名でお詫びコメントを掲載しています。
ホリプロあびる優窃盗発言では事務所コメントでも匿名になっていたのと対照的です。
ただ、事案が違うといえば、違うのかもしれません。


ちなみに読売新聞も匿名

18歳の元モー娘。レストラン喫煙で謹慎処分
 人気グループ「モーニング娘。」が所属するアップフロントエージェンシーは9日、同グループの元一員で、現在は別ユニットのメンバー(18)を謹慎処分とすることを決めた。
 同事務所によると、このメンバーがレストランで喫煙していたなどとする記事が10日発売の写真週刊誌に掲載され、本人に確認したところ、事実と分かったため。
(読売新聞) - 2月10日1時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000317-yom-ent

FRIDAYの新聞広告とかはどうなっているんでしょうねぇ…。

追記(2:49)


朝日新聞は実名

元「モーニング娘。」の加護亜依さん、喫煙で謹慎処分
2006年02月10日00時15分
 元「モーニング娘。」でタレントの加護亜依さん(18)が喫煙をしたとして、所属するアップフロントエージェンシーは9日、加護さんを謹慎処分にした。10日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が、1月末の夜にレストランでたばこを吸っていたと報道。事務所が調べたところ事実だと分かった。復帰の予定は未定。
 アップフロントエージェンシーは「管理・指導体制を見直し、二度とこのような不祥事をおこさないようにしたい」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0210/TKY200602090533.html?ref=rss

雑誌が実名で記事にしたのと、事務所も実名で発表していることも影響しているのかもしれません。
新聞社によって対応がわかれているようです。

『CD-ROM 有斐閣判例六法・小六法』休刊

『CD-ROM 有斐閣判例六法・小六法』休刊のお知らせ
 『CD-ROM 有斐閣判例六法・小六法』は、平成17年版をもって休刊させていただきます。
平成18年版の刊行をお待ちになっていらっしゃった皆様には心よりお詫び申し上げます。
 『電子ブック 有斐閣判例六法 平成9年版』の刊行以来、長年のご愛顧に厚く御礼申し上げます。
2006年2月
有斐閣六法編集部
http://www.yuhikaku.co.jp/topics/001/00109.html

少なくとも法令ついては、http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgiを参照すれば、
最新のものがみられますね。
条文ごとの参考判例についてはまだ意義がありますが、
あえて電子形態である必要はないということでしょうか。
判例データベースもちょっと割高ですが、いいものがありますしね。
これも時代の流れですね。

著作権違反での逮捕事例

著作権法違反での逮捕(刑事事件との著作権法違反)というのは、海賊版事例が多いと思いますが、こんな事件がありました。

老舗ライブハウス摘発=一度も著作権料払わず−逮捕の経営者「まさか」・名古屋
 著作権料を払わずにライブハウスで米国の人気バンドの曲などを生演奏させたとして、愛知県警生活経済課と中署は7日、著作権法違反の疑いで名古屋市中区大須、同店経営田中まり子容疑者(45)を逮捕した。
 田中容疑者は「安易に考えていた。まさか逮捕されるとは思わなかった」と話しているという。
 調べによると、田中容疑者は昨年7月29日夜、経営する中区錦のモータウンクラブ「ボイス」で、社団法人日本音楽著作権協会の許諾を得ずに米国人のバンドにアース・ウィンド&ファイアーの「セプテンバー」など12曲を生演奏させた疑い。 
時事通信) - 2月7日19時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000109-jij-soci

著作権侵害は、海賊版すなわち複製権侵害とか、公衆送信(送信可能化)権侵害とかが多いと思うのですが、
演奏圏侵害で逮捕ということのようです。
民事判決同様に、侵害主体がライブハウスということでしょうか。
「安易に考えていた」というのが具体的にどのような行動に現れていたのかわかりませんが、
よほど悪質と考えられたのでしょうか?
読売の地方記事で少し詳しくありますね。

著作権料払わず生演奏 ライブハウス経営者逮捕 愛知県警容疑で
 著作権料を払わずにライブハウスで米国人気バンドなどの曲を生演奏させたとして、愛知県警中署などは7日、名古屋市中区大須、ライブハウス経営田中まり子容疑者(45)を著作権法違反の疑いで逮捕した。
 調べによると、田中容疑者と同容疑者が社長の「ワールド・コーポレーション」は昨年7月29日夜、経営する同市中区錦3のライブハウス「ボイス」で、日本音楽著作権協会の許可を受けずに、アース・ウインド&ファイアースティービー・ワンダーなどの12曲を米国人のバンドグループに生演奏させた疑い。
 同店は1993年11月の営業当初から生演奏をしており、同協会は一昨年までに延べ15回にわたって警告や計約1500万円の支払いを督促していた。田中容疑者はこれに応じず、2004年11月には名古屋地裁が演奏停止の仮処分を決定。同協会は昨年9月、中署に告訴していた。
 田中容疑者は「まさか逮捕されるとは思わなかった」と供述しているという。同協会中部支部は「キャバレー全盛の昭和40年代ごろまでは、生演奏での摘発があったが、最近では珍しい」としている。
(2006年2月8日 読売新聞)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/060208_3.htm

1500万円という額、仮処分の存在がJASRACの告訴の基準ということでしょうか。
「まさか逮捕されるとは思わなかった」というのは、筆者もこの記事にびっくりしましたが、
よほど逮捕されないとタカをくくって、悪態をついていたということなのかもしれません。


先日のダイヤモンドの記事であったような取り立て事例で、告訴という手段をとるのかどうかわかりませんが、
払うことを前提に話し合い中に告訴することは多分ないようには思います(希望的観測)。
ただ、話し合いそのものを頑に拒んだり、支払い能力があるのに支払いを拒んだりしたような場合には、
同様の手段に訴えるかもしれません。
「「キャバレー全盛の昭和40年代ごろまでは、生演奏での摘発があったが、最近では珍しい」」というのは、
現行著作権法の施行と関係あるのか、JASRACの仕事ぶりと関係あるのか、ということを調べるのもおもしろそうですが。
それなりに、権利意識が確立し、悪質事例が減ったためかもしれません。


記事を読む限り、刑事事件への発展は当然のように思います。
もしかしたら、今回の告訴は支払いに抵抗している一部事業者への警告の意味もあるのかもしれませんが、
純粋に事案としては、お店が悪いように思います。
著作物を利用してご飯を食べているんだったら、その利用料を支払うべきでしょう。
ただ、(JASRACの意図ではないでしょうが、)逮捕の必要があったかというとかなり微妙で、
実態のよくわからない海賊版事例とは異なり、逮捕の必要性もどれだけあるのかよくわかりませんし。
ただ、警察や裁判所の判断が妥当なものであることを前提にすれば、
身柄拘束しないといけないくらい悪質だったともいえそうです。


これにビビって(納得いかないまま)支払う必要はないと思いますが、
著作権料を払わなくてもいいという意味ではありません。)
開き直ってしまうとこのようになる恐れもあるので、
権利侵害の事実は否定できないものについては、誠実にJASRACと話し合いましょう。
特に営利利用者については、他人の著作物を利用して、自分が儲けている訳ですから、
その点はきちんと理解した上で、著作物を利用するべきでしょう。