NHK対朝日新聞に誤魔化されてはダメ。

朝日新聞 取材経緯の検証掲載 NHKの慰安婦特番改変
「真相十分迫れず、教訓」
 朝日新聞が一月、慰安婦問題を取り上げたNHKの特集番組が政治的な圧力で改変させられたと報じた問題で、同紙は二十五日付朝刊に見開き二ページを割いて取材経緯を検証する記事を掲載した。最大の焦点となった政治家の関与については「明確な裏づけが得られなかった」としており、NHKは「理解できない」と反発している。
 検証記事は「改変」の経緯を追加取材した結果を詳細に報告した上で、横井正彦東京本社社会部長の「取材の総括」と題した記事を掲載。朝日記者から取材を受けた松尾武・元放送総局長が政治的圧力を否定していることについて「安倍氏(晋三衆院議員)ら政治家と会ってきたばかりの(NHK)国会担当局長が番組の修正を細部にわたって指揮していた」ことが追加取材で分かったと主張。「『政治家の圧力による番組改変』という構図がより明確になったと考えます」としている。
 一方、(1)中川昭一衆院議員が放送前日にNHK幹部に会った(2)中川、安倍両氏がNHK幹部を呼んだ−とした部分については、両氏と松尾氏の当初の取材対応から「現時点では記事を訂正する必要はないと判断します」としながら「当事者が否定に転じたいま、これらを直接裏付ける新たな文書や証言は得られておらず、真相がどうだったのか、十分に迫り切れていません。この点は率直に認め、教訓としたいと思います」とした。
 また吉田慎一常務(編集担当)は「読者の皆様へ」と題した記事で、検証内容について、ジャーナリズムのあり方に詳しい識者の方々に第三者機関の「NHK報道」委員会を作ってもらい、評価や意見を求め、読者に報告するとした。
≪NHK「新事実提示ない」≫
 ■NHK広報局の話「朝日の記事は中川、安倍両議員の圧力の真相を明らかにできなかったと自ら認めている。記事の根幹部分を補強する新たな事実の提示もなかった。にもかかわらず、『政治家の圧力による番組改変という構図がより明確になった』と主張し、訂正の必要がないとしているのは理解できない」
産経新聞) - 7月25日15時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050725-00000030-san-soci

朝日新聞が問題にしたのは、政治家の積極的関与である。
その点については、中途半端な証明しかないというのが、現状であろう。
朝日新聞vsNHKという視点では、この記事からもNHKに分があるといってよいように思う。
しかし、問題はそこにあるのであるのではない、ということはさんざんここに書いてきたことである。
政治家と個別的な番組内容のやりとりをしていていること自体が問題なのである。
NHK朝日新聞のやりとりに誤魔化されてはいけない。
NHKの問題点がいまだ解消されていないばかりが、NHK自身がそのことに気づいていないことを問題視するべきである。
それにしても、NHK朝日新聞には粘着くんなのに、自分ところの改善にはそうではないのね。
それくらいの勢いで自分ところを改善して欲しいものである。