著作権検索サイト

経団連がやってくれるそうです。

映像や音楽の著作権検索サイト、経団連が開設へ
(2006年1月27日14時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060127it08.htm

 日本経団連は27日、映画やテレビ番組、音楽、写真といったコンテンツ(情報内容)の著作権などの権利関係者をインターネットで検索できる「コンテンツ・ポータル(玄関)サイト」を開設する方針を明らかにした。

知財強化とかいいながら、結局(国会図書館のように)政府が整備するということにはなりませんでした。
ちなみに、日本経団連のサイトにはまだ何のリリースもないようです。

社団法人 日本経済団体連合会
http://www.keidanren.or.jp/indexj.html

報道からこの方針を見ていきたいと思います。

 テレビ番組のネットでの2次利用などが進まない背景には、原作者や脚本家、出演者、音楽などの権利関係者が分かりにくく、許諾交渉すら行えない現状があるため、情報を集約して、提供することにした。
 経団連主導で関係企業、団体などに協力を求め、2006年度中の稼働を目指す。稼働時には少なくとも100万件の情報が登録されると期待している。著作権の検索サイトでは世界最大規模になるという。

音楽ですら一元化されていない状況でどこまでできるのか、という疑問はありますが、ぜひともやってほしいですね。
ただ、音楽なんかはまだ管理しやすいんですけど、テレビ番組によっては、著作物が入り乱れているので、
現実的にどこまでやれるんでしょうかねぇ。単に番組の原作者や脚本家、出演者だけで権利処理ができるとは限りませんし。
やってほしいんですけど…。

 検索サイトは、映画やテレビ番組、アニメ、ゲームなどの「映像」、「音楽」、写真やコンピューターグラフィックスなどの「イメージ」、出版や脚本、原作などの「テキスト」と、幅広いコンテンツを扱う。
 それぞれのコンテンツについて、著作権などを持つテレビ局や映画会社、レコード会社、権利者団体などが、原作者や脚本家、俳優やアーティスト、作詞・作曲家をはじめとした権利者の基本情報や、2次利用などの申込先をサイトに登録し、利用者がキーワードを入力すればネットで検索できるようにする。
 その際は、ネット配信やダウンロード、ビデオ化、DVD(デジタル多用途ディスク)化が可能かどうかといった、2次利用の可否の基本方針についても掲載する。

権利者を見ていると、使わせることで稼ぐという発想があまりないように思いますので、
(だからこそ、個別ですらあまりそういう情報は開示されていない。)
著作権がなぜ創設されたかということに立ち返り、利用できる環境を作ってほしいように思います。

 「放送と通信の融合」を進めるうえで、著作権などの権利処理は大きな障害になっている。
 コンテンツ産業の振興策を検討してきた経団連は、検索サイトが稼働して2次利用しやすくなれば、「融合」が一歩前進し、コンテンツ市場の拡大にもつながるとみている。
 経済産業省総務省文化庁などにも支援を求める。

政府は知財戦略とかいいながら、利用ということに対してあまり積極的にとりくんできたようには思えないので、
支援できることは支援することを期待したいと思います。何を支援できるのかわかりませんが…。
「2006年度中の稼働を目指す。」とのことなので、楽しみにしたいと思います。