石原邦夫NHK経営委員長の発言

受信料不払いは「深刻」 NHK経営委員長
 NHK経営委員長に就任した石原邦夫東京海上日動火災保険社長は29日、共同通信とのインタビューに応じ、不祥事が招いた視聴者の受信料支払い拒否・保留が約11万3000件(11月末現在)に上ったことについて「深刻にとらえなければならない数字だ」と強調した。
 NHKは拒否・保留の影響を「10億円程度。予算規模から吸収できる範囲」としているため、石原氏の発言はNHK側に経営危機を再認識するよう求めたものといえる。
 経営危機に伴う責任の所在と海老沢勝二会長の進退については「今続けている努力、これからやろうとしている努力を踏まえ、いろいろな観点から議論すべきだ」と述べ、「一から出直す」とする海老沢会長の組織改革を当面は見守る考えを明らかにした。
共同通信) - 12月29日20時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041229-00000130-kyodo-ent

「不祥事が招いた視聴者の受信料支払い拒否・保留が約11万3000件(11月末現在)に
上ったことについて「深刻にとらえなければならない数字だ」と強調した」にもかかわらず、
「「一から出直す」とする海老沢会長の組織改革を当面は見守る考え」とはどういうことか。
「予算規模から吸収できる範囲」かどうかは問題ではない。
なんのための受信料なのだ。なんのための法定受信料なのだ。
この程度の問題認識で経営委員長とは聞いて呆れる。
今問題なのは、今回の責任の所在が海老沢にあるのならば、
その責任の取り方として彼自身が「一から出直す」のが妥当かどうか、ということである。
今回の責任が彼にあった見守った結果だダメだったときにどうするのか?
そのことについての責任は経営委員長石原邦夫がとれるのか。
彼の「一から出直す」をいつまで見守るのか、どのように担保するのか。
石原邦夫にしろ、海老沢勝二にしろ、具体的なビジョンは何もみえない。
執行部だけでなく、経営委員会も信用を失いつつあるという状況を、
石原邦夫委員長は自覚するべきである。
フォローするのは結構だが、単に「見守る」だけでは何のための経営委員会なのか。
こんな考えの委員長のもとで経営委員会が成り立つのか。甚だ疑問である。