やっとでてきた松尾武

<NHK問題>政治介入ない、朝日報道否定 当時放送総局長
 NHK番組「問われる戦時性暴力」をめぐる問題で、当時放送総局長だった松尾武NHK出版社長が19日、会見し、「(番組編集に)政治的圧力を感じたことはなく、政治介入があったとは全く思っていない」と語り、政治介入によって改変されたと指摘した朝日新聞の報道を否定した。
 朝日新聞が18日付朝刊で報じた特集記事では、取材に応じた「NHK幹部」が安倍晋三中川昭一衆院議員と番組放送前に面会し、「圧力と感じた」と語った、とされる。松尾氏は「『幹部』は私のこと。朝日の記者に確認した」と明らかにしたうえで、「朝日の記事は、『安倍氏とは会ったが、中川氏については記憶が定かでない』との私の発言をねじ曲げて書いたもの」と指摘した。
 また、松尾氏は記事中の自身の発言内容を否定したり、真意を説明しながら、「政治的圧力を感じなかった、と何度も繰り返したのに、なぜ逆の記事になったのか全く理解できない」と語った。さらに「誠実に取材に答えたつもりだが、このような誤報につながったことは極めて遺憾」として、朝日に謝罪と訂正を求めた。
 一方、内部告発した長井暁チーフプロデューサーについて、松尾氏は「憶測でものをいうジャーナリストとは何なのか。許せない」と強い調子で語った。【NHK問題取材班】
 ◇「正確に報じた」朝日が反論
 朝日新聞社広報部は同日夜、「2人の記者が松尾氏に会い、克明に取材した結果を正確に報じた。『わい曲』とする本日のNHKの記者会見に抗議する」とのコメントを出した。朝日新聞は取材に応じたNHK幹部の名前を匿名にしていたが、「本人が記者会見して明らかにしたため、名前を挙げた」としている。
毎日新聞) - 1月19日21時26分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050119-00000113-mai-soci

今さらでてきて「ありませんでした」なんて言ったところで遅いのだが、
ないなら、どうしてコンプライアンス推進委員会でその旨回答できなかったのか?
どいして、その旨、長井氏に伝えなかったのだろうか?
長井氏が彼の知る限りの事実からそのように考え、
その真相を探るべくまず内部調査を求めたにもかかわらず、
その真相究明をせず、彼に不信の念を強めさせたのはほかならぬNHK自身である。
彼はなにもいきなり告発と言う手段を採ったわけではないのである。
コンプライアンス推進委員会が機能しなかったことを棚にあげて、
ジャーナリストとあると同時にNHK内部の人間もある長井氏を
「憶測でものをいうジャーナリストとは何なのか。許せない」とは良く言えたものである。
君はどうして、面会した際に番組内容を説明したのだね?
話は「政治的圧力を感じ」たか否かと言う点や朝日新聞の報道姿勢にすりかえられつつあるが、
NHK問題としてみるとき、そんなことはどうでもいいのである。


「呼んだ/出向いた」「圧力を感じた/圧力を感じていない」も大事ではある。
しかし、私に言わせれば、長井氏が(この言い分を前提に)勘違いするような事態を招いた
やりとりの存在こそが、NHKの政治からの独立性という点で問題なのである。
すくなくとも長井氏は政治的圧力があったと感じているのだよ。
密室で放送内容についてやりとりをしたことが問題なのである。
さらにいえば、密室でそういう問題に触れておきながら証拠云々はナンセンスなのである。
安倍氏(もちろん他の政治家)も、NHK幹部も、そのことを肝に命じるべきである。


それから朝日新聞よ、もちろんあなた方の記事の信用性も大事だが、
NHK報道という意味ではそんなことはどうでもいいのだよ。
むしろきみたちのせいで、話がどんどんすりかわっているのだよ。
自己擁護も結構だが、なんとためのこの報道なのかももっと考えて報道せよ。


あいかわらず、NHKは言い訳コメントは次から次へと出してくるが、
改革の柱であるコンプライアンス推進委員会が機能しなかったことについての反省の弁は一向にでてこない。
NHKは密室でやりとに固執することで、本質から目を背けているとしか言えない。
これで改革とはよくもいえたものである。
こういう能無し幹部の集まりだから、今の体質があるのかと思えば納得なのだが、
だからこそ、幹部は総退陣するべきなのである。