?言論権って何?

インターネットサービスの規約で、禁止行為として「他人の言論権を侵害する行為」がある。
たとえば、三洋電機株式会社のストレージサービスAirStorage.comの規約には、

9. 本サービス利用における禁止事項
1. 不法な活動への本サービス利用
他の会員または第三者特許権、商標権、企業秘密、著作権、言論権、知的所有権、その他の権利を侵害するファイルを送受信または利用する、もしくは、その恐れのある行為
http://www.airstorage.com/kiyaku.html

とある。
他にも、http://www.google.co.jp/search?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&c2coff=1&q=%92%98%8D%EC%8C%A0%81@%22%8C%BE%98_%8C%A0%22&lr=


特許権著作権、商標権といった個別の知的財産権と「知的財産権」が並列であることも違和感があるが、
そもそも言論権を侵害するって何なんだ?
知的財産権侵害行為もわかる。企業秘密を開示するな、というのもわかる。
しかし、言論権を侵害するというのがわからない。
表現の自由を権利として言いあらわしたことなのであろうか?
だとすれば、私人が他人のそれを侵害する態様など考えにくい。(なお、私人効の肯定が前提。)
ストレージサービスにアップロードされた表現物を第三者が削除するな、ということであろうか?
メーリングリストでいえば、他人の発言を禁ずるような発言をするな、ということであろう?
しかし、前者についていえば、通常第三者が容易に削除できるようなことはない。
問題となるのはむしろ、サービス提供者側の削除行為である。
後者も、参加者が公開に発言の妥当性を勘案するのは、表現の自由のなかにある。
むしろ、メーリングリスト開設者による事前チェックなどの方が問題なのである。
禁止行為とされる「他人の言論権を侵害する行為」とは具体的に何をいうのか?
この行為態様は、利用者ではなく、むしろ提供者側への規範のように思われるのであるが、
このような規約を設けている企業の方、またはチェックされた顧問弁護士さん、おしえてくださいませ。