新株の有利発行
メモがわり。ネット上で判例を手に入れたいところ…。
他にもあるかもしれませんが、とりあえず…。
ベルシステム24事件
判決 東京地決平成16年7月30日判時1874号143頁
東京高決平成16年8月4日金判1201号4頁。
評釈 太田洋・野田昌毅「敵対的企業買収と第三者割当増資―ベルシステム24新株発行差止仮処分申立事件決定の分析を通じて―」
旬刊商事法務No.1710(2004.10/5-15合併号)48頁。
鳥山恭一「筆頭株主の著しい持株比率の低下と新株発行の差止 株式会社ベルシステム24事件」
法学セミナーNo.601(2005.01)122頁。
宮入バルブ事件
判決 東京地決平成16年6月1日判時1873号159頁、金判1201号15頁。
評釈 鳥山恭一「買占めによる株価の高騰と新株の有利発行 宮入バルブ製作所事件」
法学セミナーNo.603(2005.03)122頁。
ちなみに、
宮入バルブ製作所Y東証二部
2003年8月頃200円台で推移
Xら買占め
2003年9月頃から上昇
2004年3月 1000円台に高騰
2004年3月31日 Y株主名簿上でXら合計約36.74%保有
2004年4月27日 Xら取締役等選任の株主提案権を行使
2004年5月17日 終値1010円
2004年5月18日 Y取締役会は第三者割当による新株発行を決議
Aに770万株、1株394円
※これにより、Xらの持株比率は24.95、Aの持株比率32.08%に。
※当初の発行済み株式総数を計算すると、およそ1630万株です。
なお、裁判所は差止の仮処分申立てを認容。
ベルシステム24事件は、
株式会社CSKとプラザアセットマネジメント株式会社の場合は、こちらのサイトの中段あたりに記載されている通りですね。
新株予約権ではなく、新株発行ですね。
新株発行でよければ、ベルシステムのプレスリリースにあります。
?.第三者割当による新株式発行
1. 新株式発行要領
(1) 発行新株式数普通株式5,200,000株
(2) 発行価額1株につき20,050円
(3) 発行価額の総額104,260,000,000円
(4) 資本組入額1株につき10,025円
(5) 資本組入額の総額52,130,000,000円
(9) 割当先及び株式数NPIホールディングス株式会社5,200,000株
(10) 新株式の継続所有の取決めに関する事項
当社は割当先に対して効力発生日から2年以内に割当新株の譲渡を行った場合には、当社へ
報告する旨の確約を依頼する予定です。
2. 今回の増資による発行済株式総数の推移(資本金の推移)
現在の発行済株式数4,898,700株
(現在の資本金10,045,000千円)
増資による増加株式数5,200,000株
(増加資本金52,130,000千円)
増加後の発行済株式数10,098,700株
(増資後資本金62,175,000千円)
確定数ではありませんが、その後の株式譲渡経過からすると、
少なくとも39.17%は所有していたようです。
(1)譲渡前の所有株式数1,919,000株(所有割合39.17%)
(2)譲渡株式数1,580,000株(譲渡価額42,660百万円)
(3)譲渡後の所有株式数339,000株(所有割合6.9%)
当社における譲渡株式数、譲渡価額および譲渡前後の所有株式の状況
(1)譲渡前の所有株式数339,000株(所有割合3.36%)
(2)譲渡株式数339,000株(譲渡価額9,153百万円)
(3)譲渡後の所有株式数0株(所有割合0.0%)
※回答者註 割合は下がってますが、所有株式数は上記の株式数と一致です。
新株発行のための割合の低下と思われます。
残念ながら当時株価まではちょっと…。
今では上場廃止なので、株価情報でもかからず…。
これに限らず、裁判所の決定が閲覧できれば、そこからわかるのかもしれませんが、
私自身探しましたが見つけられておりません。
とりあえず、これだけはわかりましたので…。
でも参照してみて下さい。
ちなみに、回答をひらいてくれると私にポイントがはいります。
でも、情報は上と同じです。