憲法改正を考える(その2)〜自民論点整理(1)〜+自民党ホームページについて

憲法改正を考える(その1)〜国民投票法(1)〜
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050314#1110803315

とりあえず、下記を。

政教分離原則を緩和=「表現・結社の自由」制限も−自民論点整理
 自民党憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)は14日午後、10分野で構成される小委員長会議を党本部で開き、憲法改正試案の「論点整理」をまとめた。政教分離の原則を緩和し、社会的儀礼、習俗的、文化的行事の範囲内なら国や自治体の宗教活動を認めるほか、青少年に悪影響を与える恐れのある有害情報は、「表現の自由」に制限を加えることを打ち出した。 
時事通信) - 3月14日21時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050314-00000845-jij-pol

なぜ、政教分離の原則を緩和し、社会的儀礼、習俗的、文化的行事の範囲内なら国や自治体の宗教活動を認める必要があるのか?
というか、現行規定でも「社会的儀礼、習俗的、文化的行事」で一定の要件を満たせば判例上「宗教行為」にあたらないのでは?
あえて国や自治体の宗教活動に認める積極的意義がわかりません。
次に表現の自由制限条項。こんな民主主義の自殺規定はいけません。なんて明文おくのだね?
「青少年に悪影響を与える恐れのある有害情報」って解釈でなんともなるのだよ?
こんなこと考える政治家は馬鹿だ。→青少年は政治家は馬鹿だと素直に思う→悪影響→規制問題なし。
憲法で明文規定を定めればいいと思ったんでしょうが、逆にそれを逆手に規制しかねませんからねぇ。
そういう政府への不信があるから、人権擁護法案への批判があるわけで、
あえて明文をおく必要はなく、現行規定で問題はないと思いますね。

自民党憲法起草委員会メンバー
http://www.jimin.jp/jimin/yakuin/shinkenpo_1.html
デイリー自民
http://www.jimin.jp/jimin/daily/05_03/14/170314a.shtml

それにしても
http://www.jimin.jp/
のサイトはぐだぐだ。
トップページはフラッシュを使っていてプラグインがないと一部見れないし、
使用している旨の表示もないし、
なんといっても、最新の情報がなにも見れない。
これが政府与党のホームページかと思ってしまう。


ついでに、プライバシーポリシー

2.収集、使用目的
利用者の個人情報を無断で収集することはありません。個人情報を収集する際には、利用者の意志による情報の提供を原則としています。
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・利用者へのプレゼント当選通知および賞品の発送
・利用者の特性を把握するため、アンケートなどのデータ作成、分析
・アンケートや各種企画・購読申込などで必要な確認やお知らせ
・その他なんらかの理由で利用者と接触をする必要が生じた場合
http://www.jimin.jp/jimin/info/policy/index.html

「その他なんらかの理由で利用者と接触をする必要が生じた場合」というのは、
個人情報保護法第15条の「できる限り特定」していないのではないかとの疑問もある。
(まだ施行前だけど…)
つまり自民党は個人情報をもとにいかなる接触も可能であるというだけの規定。
特定しているのかどうか疑問であり、与党自民党の個人情報保護への認識はこの程度ということです。


この記事執筆中に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050314-00000115-mai-pol
が掲載されたが、この点はのちほど…。