ライブドアvsフジテレビ〜ニッポン放送をめぐる攻防〜その14

その1
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050212#1108151898
その2
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050223#1109154089
その3
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050224#1109193675
その4
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050225#1109271054
その5
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050226#1109352342
その6
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050227#1109440504
その7
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050304#1109872566
その8
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050310#1110393768
その9
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050311#1110537130
その10
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050313#1110652969
その11
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050317#1111000755
その12
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050322#1111506651
その13
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050324#1111599441
関連記事
 新株の有利発行
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050307#1110537130
○決定全文
 −東京地決平成17年3月11日(平成17年(ヨ)第20021号 新株予約権発行差止仮処分命令申立事件)
 http://page.freett.com/okeydokey/H170311livedoorvjolf.html
○異議審の全文については、まだ見つけられていません。
○決定全文
 −東京高決平成17年3月24日(平成17年(ラ)第429号 新株予約権発行差止仮処分決定認可決定に対する保全抗告事件)
 http://page.freett.com/okeydokey/H170323livedoorvjolf.html

フジテレビのライブドアに対する対抗策。
ちょっと思ったことがあるので書いておきます。認識間違いがあるかもしれないけど…。

2005/03/24 17:25 更新
ソフトバンク・インベストメントがフジテレビ筆頭株主
 ニッポン放送保有のフジテレビ株式を貸し出し、ソフトバンク・インベストメントがフジ筆頭株主に。共同でベンチャーファンドも設立する。
 フジテレビジョンは3月24日、ソフトバンク・インベストメント(SBI)が同日付で同社筆頭株主になったと発表した。
 ニッポン放送は、保有するフジテレビ発行済み株式総数のうち、議決権ベースで14.67%(35万3704株)をSBIに消費貸借契約で貸し出した。貸借期間は2010年4月1日まで。期間中は議決権がSBIに移転するため、SBIがフジテレビの筆頭株主となる。
 ニッポン放送亀渕昭信社長は、ライブドアの同社株式買収問題に絡み、同社が保有するフジテレビ株の売却を検討中とかねてから話していた。
 SBIはソフトバンクグループの投資会社。ソフトバンク100%子会社のソフトバンクファイナンスが39.8%を保有している。
 また、フジテレビとニッポン放送、SBIは同日、共同で200億円規模のベンチャーキャピタルファンドを設立すると発表した。
 ファンド名は「SBIビービー・メディア投資事業有限責任組合」。フジテレビが160億円、ニッポン放送と、SBIの100%子会社SBIベンチャーズが20億円ずつ出資する。
 SBIグループの通信・インターネット分野の事業ノウハウとベンチャー育成実績、フジとニッポン放送のコンテンツや人材などを融合し、映像や音楽、出版などのコンテンツや、メディア、ブロードバンド関連事業など、放送・通信・ネットにまたがる有力なベンチャーを発掘・育成するのが狙いとしている。
 運用期間は約5年間の予定。2年間の延長も検討する。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/24/news058.html

SBIとソフトバンク本体との資本関係がわかる記事ということで、itmediaの記事を引用した。
気になったのは、野球の方である。
かつて、ニッポン放送横浜ベイスターズを買収しようとした際、
資本関係にあるフジテレビがヤクルトスワローズ保有していたということから、
野球協約に反するとして白紙になったという事件があった。

横浜ベイスターズ 消滅も
 川島広守コミッショナーは29日、東京・内幸町の日本野球機構で開かれた実行委員会で、ニッポン放送が横浜の筆頭株主になるのは野球協約に抵触するとして、マルハからニッポン放送への参加球団変更の承認を撤回すると発表した。参加球団の変更承認期限を来季開幕前日の3月29日まで延期することも併せて決定。一度は了承された球団の経営権譲渡が撤回されたことで、マルハは株式の新たな譲渡先を探すことになる。第三者による株式買収の可能性もあり、横浜ベイスターズが消滅することも考えられる。
 実行委員会を終え、横浜市内の球団事務所に駆けつけた湊谷球団常務(取締役連盟担当)の顔は苦渋に満ちていた。大堀球団社長への報告後に報道陣に応対。差し戻された球団株式の売却に関し「マルハは今後も売却の方向か?」との質問に「そうなんじゃないですか」と答え、今後もマルハの経営権譲渡の方針が変わらないことを認めた。
 実行委員会では横浜の要望で30日までと定められていた経営権譲渡の承認期限を来年3月29日まで延期。湊谷常務は「考える時間ができた」とし、あくまでも株式売却の方向で動いていくことを強調した。だが、実行委の承認差し戻しで売却先が暗礁に乗り上げたことで、100億円とも言われるリストラ計画が凍結されるのはマルハにとって大きなショック。その反動でさらに大胆な株式売却に動く可能性も出てきた。
 湊谷常務は本拠地の移転や「横浜ベイスターズ」の名称変更を含む保有者変更の可能性に「オファーがあって(その企業に)お金があればあり得る」と明言。第三者によって株式買収が成された場合は93年に企業名を外した革新的な球団名が消える可能性までも示した。15日に株式売却が発表された時、マルハ側はニッポン放送への売却理由に「ベイスターズの理念を共有してきた」点を挙げたが、もはやなりふり構っていられない状況にある。
 一つにはニッポン放送筆頭株主にならない程度に保有割合を増やして急場をしのぐケースも考えられるが、売却価格は当初の想定より相当額下回り、今後も親会社として横浜球団をどこまで支えきれるか不安が残る。すでに15%の株式を保有しているTBSへの売却がマルハには最善の解決策だが、売却額の問題に加えて放送権も絡んで簡単に話は進まない。今回の騒動の反省から30億円の加盟料削除を含めて野球協約を見直す動きが出ており、新たに売却に名乗りを上げる企業の出現は十分ある。横浜の株式買収には以前から国内大手企業のほか外資系企業の名前も挙がっており“横浜ベイスターズ消滅”の可能性は否定できない。
売買される球団の立場から「オレは八百屋の大根だから」と自ちょう気味に漏らした大堀球団社長。湊谷常務は12月19日の次回実行委員会を売却先決定のメドとしたが、長期化は必至の情勢となってきた。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2001/11/30/01.html

結局、東京放送が買収して横浜ベイスターズは今もあるのだが、当時なぜニッポン放送が買収できなかったのか?

野球協約
第19章利害関係の禁止
第183条(他球団の株式所有) 球団、オーナー、球団の株式の過半数を有する株主、または過半数に達していなくても、事実上支配権を有するとみなされる株主、球団の役職員および監督、コーチ、選手は直接間接を問わず他の球団の株式、または他の球団の支配権を有するとみなされる会社の株式を所有することはできない。
ただし、オーナー、球団の株式の過半数を有する株主、または過半数に達していなくても、事実上支配権を有するとみなされる株主による他の球団の間接所有については、他の球団との利害関係が客観的に認められないと実行委員会およびオーナー会議が判断した場合は、この限りでない。
また、コミッショナー事務局および両連盟の役職員は、いずれの球団の株式も所有することはできない。

に違反するから。
「球団(ベイスターズ)の…事実上支配権を有するとみなされる株主(ニッポン放送)」は
「直接間接を問わず他の球団(スワローズ)の株式、または他の球団の支配権を有するとみなされる会社(フジテレビ)の株式」
を所有できないということで、フジテレビの筆頭株主であるニッポン放送が、
横浜を事実上支配することになる筆頭株主になるのはダメということだったと思います。
さて、これを今回の件にあてまるとどうなるのか?というと…。
まず、フジテレビはスワローズの筆頭?株主で、ソフトバンクはホークスの筆頭?株主。
そして、そのソフトバンクの完全子会社であるソフトバンクファイナンスが39.8%を保有している
ソフトバンク・インベストメントがフジテレビの筆頭株主になるということは、
ソフトバンクがホークスと間接的にスワローズを保有することになってしまうのではないかという疑問があるのです。
球団の株主がちょっと正確にわからないので推測になりますが、場合によっては他球団の株式保有にあたるのでは?
だから今回のライブドア対フジテレビには、(プロ野球の新規参入のように)楽天ソフトバンクは、
はいって来ないとおもっていたんだけどなぁ…
野球のシーズンもそろそろはじまりますが、この点はどうなっているのでしょうか?

ライブドア
http://finance.livedoor.com/ir/4753/ir-news.html
http://corp.livedoor.com/pressroom/pressrelease/
http://stockchart.livedoor.com/index?stock_id=4753
フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/ir/pressmenu.html
ニッポン放送
http://www.jolf.co.jp/company/IR1242/new.html
関連ニュース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2005_0228_01/headlines
http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/fuji_vs_livedoor.cfm?ichiran=true