未成年者飲酒禁止法

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フジの処分甘い…「NEWS」未成年飲酒で村田委員長
 人気男性グループ「NEWS」の未成年メンバー(18)が仙台市内で飲酒し警察に補導された問題について、村田国家公安委員長は19日、閣議後の会見で、「(少年と一緒にいた)フジテレビの女性アナウンサーの社内処分が1週間の謹慎というのは、大変甘いと思う」とフジテレビの対応を批判した。
 村田委員長は、「児童の自立支援施設などによると、少年の万引きを『大したことがない』などと受け止める親が多いという。こうした対応が、少年非行や少年犯罪を助長する」などと指摘。「マスコミ全体に(少年の飲酒に関する)規範意識が薄い」などと話した。
 村田委員長は、未成年者飲酒禁止法では、飲酒させた親権者や監督者も科料に処せられことを指摘したうえで、「警察が女性アナウンサーを事情聴取したのか確かめたい」としている。
 この問題で処分を受けたのは菊間千乃(ゆきの)アナウンサー。
(読売新聞) - 7月19日12時53分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050719-00000404-yom-ent

NEWSの18歳補導、菊間アナが酒飲ませた
 人気グループNEWSのメンバー(18)が15日未明に仙台市内で飲酒し補導された問題で、所属のジャニーズ事務所は16日、このメンバーを無期謹慎とした。放送中の連続ドラマも降板する方向だ。また、菊間千乃(ゆきの)アナウンサー(33)ら複数のフジテレビ社員が、このメンバーと一緒に飲んでいたことも分かった。同局は「監督すべき社員が適切な判断ができなかった」と謝罪し、菊間アナの番組出演を取りやめる処分を下した。
(略)
 メンバーは14日夜、ワールドGP日本−オランダ戦にゲスト出演。午後9時すぎから、フジテレビのスポーツ局員が仙台市内の繁華街で「食事会」を開催し、このメンバーも参加して飲酒したという。NEWSの20歳のメンバーも同席しており、終了後は2人でホテルに帰った。
 残った社員で15日午前1時ごろから別の店で2次会を開催。ワールドGPのリポーターを務めている菊間アナも合流した。関係者によると、菊間アナがホテルに帰っていたメンバーを電話で呼び出したという。
 メンバーは店を出た後、1人で繁華街近くの勾当台(こうとうだい)公園まで歩き、公園内で飲酒し騒ぎ始めた。午前3時ごろ、通行人から「少年が暴れている」と通報を受けた仙台中央署の署員が駆けつけて任意同行した。署内で保護した上、注意してホテルに帰した。同署は「かなり酔っていたようだ」と話している。メンバーは15日朝、飛行機で仕事先の大阪に向かう予定だった。
 フジテレビは騒動について「監督すべき社員が適切な判断ができなかったことは遺憾」と謝罪。菊間アナら社員に対する処分を決めた。
(略)
(日刊スポーツ) - 7月17日15時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000042-nks-ent

ちなみに、この「NEWS」の未成年メンバー(18)は内博貴君というらしい。
バレバレなのに報道しないのは、あびる優さんの時と同じ。これも少年法の精神?
ちょっと飲酒するに至ったくわしい経緯がわからないけども、
どうも自分から積極的に加わったのではないような感じもし、断れない雰囲気があったのなら気の毒な面もありますね。
ただ、彼も一社会人であるし、しかもアイドルとして仕事しているのあれば、そういう規範意識は必要だったように思います。
無期謹慎という重い処分なのも、事務所が未成年者の飲酒についての規範意識が強いということでしょうか。
そういう点からしても、実名報道して(責めるだけでなくて)いろいろ考えることも重要かと思います。
一方で、飲ませたとされる菊間千乃アナは、謹慎1週間。
もちろん、両社がこのことをどう受け止めたかの違いはあるでしょうけど、
報道機関としての社会的役割、成年者たる監督者であることを考えると甘いという批判は当然の感覚でしょう。
少なくとも、単純に比較すると未成年が無期限で成年者が1週間というのはどうも均衡を欠くという感じは否定できません。
加えて菊間アナは、夜中に呼び出して飲ませているということを考えるとなおいっそう疑問を感じます。
単に監督しなかったというだけでなく、飲ませたわけですから。
いずれにせよ、フジテレビの規範意識が批判されても仕方のないことのように思います。
単純に比較の問題としては、ジャニーズ事務所の意識に劣っていることは否定できません。


ただ、私企業がその社員を“どう処分するか”について、政府が口を挟むのもどうかと思います。
社会的処分は政府が決めることではないですし。
確かに免許事業だし、公益性もあるし、ジャニーズに比べて甘いことは甘い。
とはいえ、事実があったとして、過料なことも事実。
それよりは、警察がどう対応したかということへの規範意識の方を問題にするべきではないですか?
法律上処分が必要であれば、しかるべき捜査をするようにすればよいだけです。>村田国家公安委員長

未成年者飲酒禁止法(大正十一年三月三十日法律第二十号)
第一条
1 満二十年ニ至ラサル者ハ酒類ヲ飲用スルコトヲ得ス
2 未成年者ニ対シテ親権ヲ行フ者若ハ親権者ニ代リテ之ヲ監督スル者未成年者ノ飲酒ヲ知リタルトキハ之ヲ制止スヘシ
3 <略>
4 <略>
第二条 <略>
第三条
2 第一条第二項ノ規定ニ違反シタル者ハ科料ニ処ス
第四条 <略>
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%96%a2%90%ac%94%4e%8e%d2%88%f9%8e%f0%8b%d6%8e%7e%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=T11HO020&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1

刑法(明治四十年四月二十四日法律第四十五号)
科料
第十七条  科料は、千円以上一万円未満とする。

話はどんどんそれますが、他者加害のおそれのある原付は16歳、自動車免許は18歳で取得できます。
一方で、お酒は、自己加害防止の観点から20歳まで飲んだらダメとされています。
ちょっとこの均衡も悪いような気がしますがどうなのでしょう?