「ETV2001〜シリーズ戦争をどう裁くか〜第2回 問われる戦時性暴力」の編集過程を含めた事実関係の詳細について

久しぶりのNHKです。

「ETV2001〜シリーズ戦争をどう裁くか〜第2回 問われる戦時性暴力」
の編集過程を含めた事実関係の詳細について
 平成13年1月に教育テレビで放送した番組「ETV2001〜シリーズ戦争をどう裁くか〜第2回 問われる戦時性暴力」をめぐる裁判の控訴審で、NHKは本日(7月20日)、この番組の編集過程を含む事実関係の詳細を明らかにする陳述を行いました。
 NHKでは通常、番組編集の自由を守るという観点から、番組の編集過程を明らかにするということは行っておりませんが、この番組については、「政治家からの指摘を受けて番組が改変された」などとする一部の報道等に基づく誤解があり、また、裁判所の勧めもあったことなどから、この件に関しては誤解を払拭することが何より大切と考え、編集過程を含めた事実関係の詳細を明らかにする陳述を行ったものです。
 これに伴い、視聴者国民のみなさまに直接その内容をご承知いただきたく、当ホームページにも裁判所で陳述したものと同内容の編集過程を含む事実関係の詳細(PDF 46KB)を掲載いたしました。
 今後ともNHKは、みなさまへの説明責任を果たすべく努力していく所存です。ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/news/050720.pdf(PDF 46KB)
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/news/050720.html

PDFは抽出不可設定。この時点でかなりいイケてない。
「同月」もわかりにくいね。一覧じゃないんだから。


さて、まずこの発表であるが「政治家からの指摘を受けて番組が改変された」という誤解とある。
おそらくは、対朝日新聞ということであろうが、筆者としては問題点はそこではないと思っている。
政治的中立性について問題があるかないかである。
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050114/p4
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050115/p1など。
もちろん、指摘があって改変があったのであれば、それは問題である。
しかし、これがないから問題なしとはならない。その点はきっちり認識しておく必要があろう。
これを理解して、PDFファイルをみていただこう。
「ホ」(アイウエオ順)に安倍議員とのやりとりの記述がある。従来のものと相違ない。
ここで政治家と番組内容について話題にしていることを明示している。このことが問題なのである。
こういうやりとりをしていること自体が政治的中立性から問題があるのである。
「政治家からの指摘を受けて番組が改変された」ということに気をとられて、認めてしまっている。
何の抵抗もなくこういうことを堂々と報告しているという体質が問題なのですよ>NHK
取材でもなく、なぜ議員とそういうやりとりをする必要があるのか?ということですよ、そもそも。
安倍議員もここは持論を語るべき場所ではない。
そういう意味では、報道との距離についての認識が甘いと言わざるを得ない。
本報告からは、両者の認識に問題があったことが改めて明らかになった、ということができる。