森喜朗議員の感覚/特別会開催によせて

いよいよ本日特別国会が招集されるわけですが…。

森前首相>新人議員の行動にクギ 森派パーティー
 自民党森喜朗前首相は20日夜、東京都内で開かれた森派所属議員のパーティーであいさつし、衆院選で83人の自民党新人議員が誕生したことについて「歳費がこれだけもらえて良かったとか、議員宿舎がこれだけ立派でありがとう、とか言っているおろかな国会議員がたくさんいる」と指摘。「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる。しっぺ返しがあるような気がしてならない」と述べ、新人議員の行動にクギを刺した。
毎日新聞) - 9月21日0時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000001-mai-pol

確かに、「歳費がこれだけもらえて“良かった”とか、議員宿舎がこれだけ“立派でありがとう”」という発言には、
多少の違和感をおぼえます。
しかし、「歳費が“これだけ”」あるだとか、「議員宿舎が“これだけ立派”」だとかいう感想を
一般国民の感覚に近い新人議員が言ったということから当選複数回の議員は世間の感覚も学ぶべきでしょう。
国会議員の待遇について、一般国民(少なくともつい最近まで政治とは距離のあった人間の一人)には
そういう感覚があるということなのです。
こういうお手盛り的なことをどう改めるか、ということを考えることこと本当の財政改革です。
それを単に「おろかな国会議員」とクギをさすだけで、体裁しか考えていないような国会議員に財政改革ができるのかは疑問です。
結局自分達の厚遇にはなんらの改革の手をつける気がなく、私利のために国民にのみ痛みを押し付けるとも評しえる発言です。
この発言をどう国政に活かしていくことができるか、そういう人を育てるか、の方が重要なのではないかと。


「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる」もそうでない人も、
どんな形であれ、法律で定めた選挙によって当選した以上、みんな1人の国会議員であり、全国民を代表する人です。
そういう自覚をもって、国民からの税金で自分達が飯を食っているのだという自覚をもって、
自らの利益や政党の利益ではなく、国民のために活動して欲しいと思います。