東洋経済新報社vsダイヤモンド社

四季報まねたと仮処分申請 東洋経済がダイヤモンドに
 「会社四季報」で知られる東洋経済新報社が、多くの部分を転用され著作権を侵害されたとして、ダイヤモンド社発行の「『株』データブック全銘柄版 2006年新春号」の販売差し止めを求める仮処分を15日、東京地裁に申し立てた。ダイヤモンド社の本は同日から発売されている。
 申し立てによると、ダイヤモンド社の本には、東洋経済新報社が9月15日に発売した会社四季報に掲載されている企業の事業内容を紹介した記事とほぼ同様な表現が数十カ所はあるほか、「大株主」の欄でも東洋経済新報社独特の簡略化した企業名と同じ表記方法が用いられているという。
 ダイヤモンド社は「独自のスタッフが執筆した。『会社四季報』などと著作権法上の問題が発生しないようチェックしており、問題ないと確信している」としている
共同通信) - 12月15日20時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051215-00000248-kyodo-soci

会社四季報」が全体として著作物で、著作権法上の保護を受けることにはなるように思いますが、
個々のパーツのみでの著作物性というのは、極めて低いように思います。
(ぱらぱらと見たことはありますが、現物をきちんとみていないので、いずれきちんと見たいと思っています。)
「事業内容を紹介した記事」も「ほぼ同様な表現が数十カ所」とありますが、
短い文で事業を紹介する以上、ある程度の類似性はやむを得ないでしょうないし、
東洋経済新報社“独特”のということで創作性を主張しているのかもしれませんが、
「簡略化した企業名」というのは著作権法上の保護を受けるかと言うと極めてあやしいように思うのですが…。