恐喝と強盗

手話で現金要求して恐喝で逮捕だそうです。
被疑者自身耳が不自由とのことなので、口ではなく、手をを使った会話による恐喝ということもあるのでしょう。

手話で現金要求、耳不自由なお年寄り恐喝の3人逮捕
 手話を使い、耳の不自由なお年寄りから300万円を脅し取ったとして、香川県警は、住所不定、無職大谷晴美(59)、岡山県倉敷市、無職高谷博文(65)、長女の政美(40)の3容疑者を恐喝の疑いで逮捕した。
 大谷、高谷博文両容疑者も耳が不自由という。
 調べでは、3人は昨年8月29日、健康食品の販売で知り合った耳の不自由な香川県さぬき市内の無職女性(77)宅を訪れ、大谷容疑者が手話で「金があるのを知っている。金が欲しい」などと要求。女性が断ると、押し倒すなどの暴行を加えた上、市内の金融機関の預金口座から金を引き出させて300万円を脅し取った疑い。
 政美容疑者が大谷容疑者と女性を車に乗せて金融機関まで連れていき、高谷容疑者はこの間、玄関先で女性の夫(78)の相手をしていたという。
(読売新聞) - 1月15日20時51分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060115-00000312-yom-soci

さて、2005-12-29というのがありましたが、
本件では、「金が欲しい」というだけであり、
また、(車で連れて行かれたとはいえ)この被害者の自身に、
「市内の金融機関の預金口座から金を引き出」すという余裕があったから、
脅迫により反抗は抑圧されていない、ということなのでしょうか。
暴行も加えられているようですが、押し倒されたまま、金品を奪われたのであれば、
少なくとも暴行により反抗は抑圧されているけれども、
一旦解放され、暴行が継続しているわけではないから、(車に乗せられたにせよ)反抗抑圧状態にはなかったと。
具体的状況が記事からはわかりませんが、本件では恐喝。
一般に、脅し文句が「金を出せ」だけなら「恐喝」、「危害を加える」なら「強盗」で、
そこに特段の事情を加味して判断するということになるのでしょうかねぇ。