ダ・ヴィンチ・コード第2弾。

これも少し前のこと。

ダ・ヴィンチ・コードは盗作」と提訴=出版差し止めの可能性も
 【ロンドン27日】世界的ベストセラーとなった米作家ダン・ブラウン氏の小説「ダ・ヴィンチ・コード」は、自分たちの著書からアイディアを盗用しているとして、歴史学者2人がロンドンの裁判所に提訴し、公判が27日に始まった。
 訴えたのは、ヘンリー・リンカーン氏とともに1982年に「聖なる血と聖杯」を著したマイケル・ベイジェント、リチャード・リーの両氏。2人は「ダ・ヴィンチ・コード」の多くの部分は、「聖なる血と聖杯」を参考に書かれていると主張し、発行元の出版社ランダムハウスを訴えた。
 2人は著作権がさらに侵害されるのを阻止するため、差し止め命令を求める見通し。認められれば、ランダムハウスが「ダ・ヴィンチ・コード」を出版できなくなる可能性もある。
 オブザーバー紙によると、ランダムハウス弁護団は裁判で、過去何世紀にもわたり、作家たちは互いに筋書きやテーマ、アイディアを借り合ってきたと強調。シェークスピアの戯曲も「真夏の夜の夢」を除くと、すべて他の作品からアイディアを拝借していると主張する方針。
 「聖なる血と聖杯」は、イエス・キリストマグダラのマリアが結婚して1児をもうけ、現代も血統が続いている事実をカトリック教会が隠そうとしていると論じている。一方、「ダ・ヴィンチ・コード」も、バチカンがキリストに関する真実を覆い隠す努力をしていると述べている。
時事通信) - 2月28日0時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060228-00000000-jij-ent

ありがちな内容の話なんでしょうか?
前にもアメリカでの著作権侵害訴訟(消極) - 言いたい放題というので触れました。
それとも、売れた作品だからこういうタカリ的なものがあるのでしょうか。
ちなみに、前回要素を盗用しているのとしたのは、「Daughter of God」(2000年発行)と「ダ・ヴィンチ・レガシー」(1983年発行)。
控訴審はどうなったいるのかかりませんが、一審は否定。
ただ、これら2作品が「聖なる血と聖杯」のアイデアを盗用している可能性も否定できません。違う要素かもしれません。
ちなみに「ダ・ヴィンチ・コード」は2003年です。前回の記事中のロイターの記事参照。ここは大事な要素。


さて、

自分たちの著書からアイディアを盗用しているとして、

「アイディア」だけなら、仮に盗用していても、著作権法上問題ありません。
とはいえ、「アイディア」と保護される「表現」の限界は微妙です。
ただ、同じアイディアでも、どう表現するかで、引きつける力が違うのですし、まさにその点に著作権の保護があると思います。
その点がどうかということでしょう。
時事通信は単に可能性を述べただけかもしれませんが、なんだか認容されそるかのような雰囲気を感じるのは筆者だけ?