谷さんだけじゃないでしょ?処分すべきは>経産省

経産省部長ブログ「炎上」 PSE法巡り書き込み殺到
2006年03月08日15時13分
 「わかりやすい言葉で政策を伝えたい」と経済産業省の現役部長が、役職と氏名を明示して開設したインターネットのブログが、3週間ほどで閉鎖に追い込まれた。反対の声もある電気用品安全法(PSE法)に触れたところ、書き込みが殺到したためだ。その上、ブログの更新が執務中だったことが問題視され、部長は大臣官房から注意を受けた。
 ブログは、経産省の谷みどり消費経済部長が2月1日、個人で開設した「谷みどりの消費者情報」。谷さんは東大を出て79年に旧通産省入省。環境省初の女性課長などを経て、05年から現職。
 谷さんはブログで、悪質な内職商法の問題など消費者関連の政策を紹介、経産省のホームページ(HP)への誘導を狙った。当初は好意的な書き込みが多く、読者との関係は良好だった。
 しかし、2月13日にPSE法について書くと、様子がおかしくなった。
 PSEマークのない中古家電の業者による販売を禁ずる法律で、4月からテレビ、オーディオ機器、電子楽器など259品目の中古品が対象になる。中古家電販売業者、オーディオファンらが強く反発している。
 ブログで谷さんは、この法律への理解を求めた。だが、同法に対する意見に交じり、反対派とみられる人たちから「死んでわびろ」「能なしの税金泥棒」など中傷も寄せられた。冷静な意見を含めて、書き込みは最終的に1600通にのぼった。ネット用語で言う、書き込みが殺到し、収拾がつかなくなる「炎上」状態になった。他のネットの掲示板でも話題になり、騒ぎは大きくなった。また、ブログ更新が平日の勤務時間内だったため「公務中の更新は問題」と議論は思わぬ方向に飛び火した。
 このため、谷さんは閉鎖を決断、2月19日に「閉鎖のお知らせ」を掲載し、25日に閉じた。「公務中の更新を巡り、国民の非難を浴びた」として今月3日、国家公務員法の職務専念義務違反で注意を受けた。
 谷さんは「官庁のHPは、見たい情報にたどり着くのが大変だし、広報予算も限られている。官僚言葉でなく、個人として語りかけたかった。職務中の更新は注意が足りなかった」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200603080273.html

記事にもあるように閉鎖されています。

谷みどりの消費者情報
http://blogs.dion.ne.jp/tanimidori/

ブログが個人的に開設しているものであれば、勤務時間中に更新するのは、どうかな?と思います。
休憩時間だったらいいとも思いますけど、そのへんはよくわかりません。
思うのは、今になって個人的ブログでいろいろ説明するくらいだったら、
きちんと5年間の猶予期間中に省として説明しておくべきだったということでしょう。
今さらながらブログで説明しようとした姿勢は評価したいと思いますが…。
過去の担当者の怠慢を補った人間が職務専念義務違反で注意を受けたというのは何とも皮肉ですが、
過去の職務怠慢については何らかの対処をしたのでしょうか?
テレビ報道を見る限り省の現担当者自身、今までの周知附則は認めているようですから、
過去5年に遡って責任者を処分するといったことをするべきでしょう(もうすでにした?)。
大臣のお詫び談話すらないようですから、してないんでしょうね。
また、「官庁のHPは、見たい情報にたどり着くのが大変だし」という点については改善するべきでしょう。
広報予算が限られているならなおさら、ホームページは見やすいものにして、
調べている人すらわからない、という状況はなくすべきでしょう。
彼女の処分はそれはそれで理由はあるのかもしれませんが、他にも処分すべき役人はたくさんいるように思います。
なんにせよ、本当は五年かけて理解を求めるものを法の趣旨を破って、わずか数ヶ月で求めるというのは無理がありそうです。
ところで、前述のように、当該ブログは閉鎖されており、今となっては一切見ることはできません。
匿名表現は無責任だという議論がありますが(仮にそうだとしても)、
筆者としては、実名でもこうやって事後検証できない状況を生み出すのは、
(理由があるのはわかりますが、)それはそれで(別の意味ですが、)無責任のように思います。
そういうわけで、谷氏のブログの内容が今となってはわからないので、
上記記事からわかることを超えた、詳細のコメントは控えます。