<捜査情報流出>警察庁長官「警察職員として信じられない」
Winnyと個人情報 - 言いたい放題についての続報。
<捜査情報流出>警察庁長官「警察職員として信じられない」
岡山、愛媛両県警でファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を導入した私物パソコンから捜査情報が流出した問題で、警察庁の漆間巌長官は9日の定例会見で「京都府警が著作権法違反の疑いがあると摘発したソフトを職員が利用するなど、警察職員として信じられない事態」と厳しく指摘した。
(毎日新聞) - 3月9日18時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000084-mai-soci
見出しをみたら、個人情報の取り扱いがずさんであることが「信じられない」と思ったのですが、
記事の内容は「京都府警が著作権法違反の疑いがあると摘発したソフトを職員が利用する」という点が信じられないそうです。
「など」なので、「個人情報の取り扱いのずさん」さも含まれているのかもしれませんし、毎日新聞のまとめ方の問題かもしれませんが…。
そういうことで、別の記事。
警官のウィニー使用を批判 捜査資料流出で警察庁長官
岡山県警などでファイル交換ソフト「ウィニー」を通じ捜査資料が流出した問題で、漆間巌警察庁長官は9日の記者会見で、京都府警が摘発したウィニーを警察官が使っていたことについて「法に違反するものを摘発していながら、それをパソコンにインストールするとは、警察職員として信じられない事態」と批判した。
漆間長官は「一定の年齢以上の人はウィニーの機能やウイルスとは何かが分かっていないのではないか」などと指摘。警察官らに京都府警の事件が十分理解されていないとの認識を示した。
再発防止に向け「インターネットにパソコンをつなぐということは内部情報流出の危険性があるということ。警察職員全員が十分認識しなければならない」と述べた。
(共同通信) - 3月9日17時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000146-kyodo-soci
共同通信の最終部分で引用されている「インターネットにパソコンをつなぐということは内部情報流出の危険性があるということ。
警察職員全員が十分認識しなければならない」という点については同意したいですし、まさにポイントはここでしょう。
「京都府警が著作権法違反の疑いがあると摘発したソフトを職員が利用する」のが問題という点も言われているようですが、
警察官が著作権侵害をしているのであれば問題はむしろそこでしょうし、そうでないなら使っても問題ないようにおもいます。
それとも著作権侵害以外の利用法が多くなされると困るのでしょうか。
いずれにせよ、この点は少しポイントがずれているように感じます。
警察庁Webサイトには定例会見掲載されていないんですね…。