日本経団連はどうしたい?

言っていることに特に異論はないし、議論するべきとは思うのだけれども、

日本経団連、通信・放送の融合へ著作権法改正を提言
 日本経団連は18日、通信・放送の融合に向けたコンテンツ(情報内容)流通を促進するため、著作権法改正などを求めた政策提言をまとめた。
 権利者保護と利便性向上の両方に配慮した形で、新たな著作権法の体系づくりの必要性を指摘した。
 テレビ番組をインターネットなどで何度も利用することを想定し、情報の2次使用料の見直しや、権利者への使用料分配の調整がもめた場合に備えた第三者機関の創設も求めた。
 近く、政府の知的財産戦略本部に提出する。
 主要企業が加盟する日本経団連の提言は、竹中総務相の私的懇談会の議論にも影響しそうだ。
 提言は、現行制度では想定していなかったオンラインゲームの普及などを踏まえ、「著作物の利用に係わるルールを整備することが必要」と指摘。個人の私的使用として許される範囲の見直しと合わせ、著作権法の抜本的な改正を求めた。
 インターネット技術を活用し、映像を光ファイバーで配信する「IPマルチキャスト放送」が、著作権法上は通信と位置づけられている現状も改め、ケーブルテレビと同様に権利処理しやすくすべきとしている。
 政策提言は、家電メーカーや放送局、映画会社、大手通信会社などのトップらで作る懇談会でまとめた。
(読売新聞) - 4月18日21時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000114-yom-bus_all

記事を読む限り、あくまで業界関係者でまとめた(個人)権利者置き去りの議論のようですが、
著作権は経済を活性化するためのものではないですから、そのへんの勘違いはやめていただきたいなぁと思います。
ところで、以前に著作権検索サイト - 言いたい放題で紹介した
「映像や音楽の著作権検索サイト、経団連が開設へ」というのがありました。
この考え方からすると、個別許諾を容易化するのかと思いきや、必ずしもそうではないのか?
それとも、あくまでいわゆる放送と通信の融合は別に考えるということか?
利用のしやすさを考えるならば、放送にかぎらず、権利制限した方がいいし、
権利者の利益を確保するなら、個別許諾を容易化する方がいい。
このあたりのバランスは政策的に難しいが、日本経団連はどういうスタンス?

日本経団連:エンターテインメント・コンテンツ関係者の戦略的コラボレーションに向けて (2006-04-18)