知財教育モデル開発

長い長いエンドロールの物語/中学・高校生が権利処理を通して学んだこと(コピライト2006年2月号) - 言いたい放題で触れた著作権イベントがあったが、

実践的な知財教育…東海大付属全校・幼稚園
 東海大学の全付属校・幼稚園が行っている知的財産教育が注目されている。単に知財の重要性を教えるのでなく、創造性が求められる芸術や科学技術の作品作りを通じて、子供の起業家精神を刺激するという実践的なもので、その成果は近く教科書にまとめられる。(長谷川聖治)
(2006年5月17日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060517ur02.htm

という試みもなされているようである。

 同大の知財教育は、幼稚園から高校まで一貫した知財教育のモデル構築をしようと特許庁の委託を受けて、2002年度から本格化。同大法科大学院の角田政芳教授(知財法)をリーダーに、28ある全付属校・園に「知的財産教育担当責任者」を置き、全学的に取り組んでいる。

一貫教育システムもっていることをフルに活かしているという印象です。
特許庁の委託」ということですが、産業財産権でなく、著作権も含めて広く知財教育についての研究のようです。

 角田教授は「知財教育は小さい時から継続することが重要だ。科学・芸術教育のほか、モラル教育、起業家教育にもつながる」と知財教育の効果を語る。

知財教育だけでなく社会教育が必要だというのが筆者の考えですが、こういったところから、
受験勉強だけでなく、広く社会教育が行われればと思います。
(ただ、一環教育なので受験をそれほど意識する必要がないからできるともいえる?)
「権利処理をしよう」という前述のイベントとは少し違うよには思いますが、
知的財産を実践的に身につけて、知財を活用しようという根底は同じように感じます。
権利主張は権利主張で結構ですが、きちんと使うという意識、使いやすい環境が整えられる、
それでこその知財立国であり、発明や文化創造につながるのではないかと思います。

 同大は年内にも、こうした初等・中等教育の経験をまとめた教科書を作り、内外の学校などに配布する計画だ。

完成の暁にはぜひとも読んでみたいです。もともとは税金だろうし。