JASRACの著作権使用料徴収額から

JASRAC著作権使用料は微増するも「ネット配信は足踏み状態」
( 増田 覚 )
2006/05/17 18:50
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/05/17/11996.html

少し前に、音楽は売れていないのか? - 言いたい放題というのを書いたが、

 日本音楽著作権協会JASRAC)は17日、2005年度の事業概要を発表した。2005年度の音楽著作権使用料の徴収額は1,135億8,000万円で、前年度に比べて2.5%増加。着うたや音楽配信がそれぞれ2倍近く伸びたが、「これまで徴収額を引き上げていたネット配信は、足踏み状態」という。
 使用料徴収額を分野別に見ると、CDが含まれる「オーディオディスク」分野の徴収額は260億4,598万円で、前年度比では2.7%の減少。減少傾向にあったCDの生産実績が、前年並みに止まった。
 なお、日本レコード協会が発表した2006年1月から3月までのオーディオレコード生産実績は対前年比で6%増えたが、JASRACでは「CD生産実績が下げ止まったとは言い切れない」と見ている。

だそうだ。あくまでもCDが売れてないだけで、音楽は違う形ではきちんと売れている。
CDが売れない=音楽が売れていないわけではないことがきちんとあらわれている。
ただ、「これまで徴収額を引き上げていたネット配信は、足踏み状態」だそうだ。
そりゃそうだ。開拓されただけで発展していないからだ。
お店を開いても扱っていないお店が多い以上、売れなくて当然だ。これも前回書いたとおりだろう。
本来著作物の流通に寄与すべき隣接権者は、著作物の流通を妨げている。
そして、自らが隣接物自身の流通も妨げているにもかかわらず儲からないと嘆いている。
利用者の(侵害しないという)意識改革も必要だが、やはり権利者の意識改革が必要だろう。