YouTubeを利用したテレビ放送の引用について

米ユーチューブ、JASRACと会談へ 違法投稿が焦点
2007年02月06日01時50分
 世界最大の動画投稿サイトを運営する米ユーチューブと日本音楽著作権協会JASRAC)など日本の著作権管理団体が6日、投稿映像の著作権侵害防止策について東京都内で協議する。同サイトにはテレビ番組の映像など著作権者に無断で投稿した映像が多数蓄積され、問題となっている。JASRAC側は「違法状態の抜本的な解消」を求めており、ユーチューブがどこまで応じるかが焦点となる。
 来日中のユーチューブ創設者2人が、JASRAC、テレビ局など番組や音楽などを保有・管理する23団体と話し合う。ユーチューブが米国以外で著作権管理団体と著作権侵害について話し合うのは初めてという。
 ユーチューブのサイトには、過去のテレビ番組映像などを個人が録画・複製して無断で投稿したものが多数ある。このため23団体が昨年12月、著作権侵害の映像投稿を未然に防ぐ手段を講じるようユーチューブに文書で要請した。実際に著作権を侵害しているのは投稿者だが、運営するユーチューブにも一定の管理責任があるとの立場だ。
 ユーチューブは米国著作権法に従い、サイト上の利用規約で「違法映像の投稿は認めず、著作権侵害が分かった場合は削除する」と規定。日本側の要請に対し、昨年10月には約3万件の映像を削除するなど規定に沿った対応をした。
(以下、略)
http://www.asahi.com/business/update/0206/001.html

違法投稿が焦点というが、何をもって「違法」「著作権侵害」というかは難しい。
たとえば、朝まで生テレビ - 言いたい放題の記事に、当該テレビ放送をアップしたURLのコメントをいただいた。
このような映像を、もし引用としてYouTubeにアップロードした場合、それが認められるかどうかという問題がある。
記事本体ははてな上にあり、映像がYouTubeにある場合、YouTubeだけをみれば引用利用ではないが、全体とみれば引用利用となる。
何をもって1個の著作物というかということとも関連するが、公衆送信による利用の場合、
同一サーバー要件などはどこにもなく、単にテレビ番組がアップロードされていることをもって、違法というのは短絡的だろう。
Mixi動画をつかってMixi上に記事を書く必要があるのだろうか?)
加えてテレビ放送の場合、事後検証が難しいことから、引用の必要性も大きいといえる。
もちろん、番組1本まるまるあがっているような場合は別論だろうが、ニュースの一部分や問題となった番組シーンなどの場合、安易に削除されるべきではない。
著作権保護も重要だが、表現の自由が妨げられる理由もないのである(著作権侵害刑事罰の対象でもある。)。
YouTubeがどのような判断をするかは見守る他ないが、テレビ放送=違法として、安易に削除されるべきものでもないと考えるのは私だけだろうか。