あのね。おかしいと思いなさい。良い大人が。

2980円が3000万円“雪だるま式”振り込め詐欺
 大阪市鶴見区の主婦(35)が、自宅に届いた架空の料金支払い請求はがきを見て連絡先に電話したのをきっかけに「データ消去費用」「弁護士費用」などを次々に振り込むよう要求され、計3000万円を詐取されたとして、29日、大阪府警鶴見署に届け出た。同署は悪質な振り込め詐欺事件とみて捜査している。
 調べによると、主婦は24日、債権取立会社を差出人として「電子消費者料金未納の最後通告」と書かれたはがきを受け取り、以前利用したアダルト関係の通話料金と思って27日、連絡先に電話したところ、若い男から「未払いは2980円。訴訟取り下げに弁護士費用40万円がいる」と求められた。
 指定口座に現金を振り込むと、別の男が電話で「あなたの個人情報がアダルトサイトに流れている。消去に90万円必要」と要求。さらに弁護士を名乗る男などから「お宅に国税局の査察が入る」「別会社からも訴訟を起こされている」などと次々に電話がかかり、主婦は貯金や実家からの借金で計11回にわたって150万―600万円を振り込んだ。
(読売新聞) - 12月30日3時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041229-00000316-yom-soci

未だに騙されるこういう人たちはどういった人なんでしょう。
一昔前ならともかく、これだけいろいろマスコミでも取り上げられていて、
支払うにいたるというのは、「気が動転して」だけでは理解できません。
「以前利用したアダルト関係の通話料金と思って」というのがすべてでしょうが、
はがきや電話だけで3000万円ですよ。「主婦」が夫に内緒で借金までしたのでしょうか?
「未払いは2980円。訴訟取り下げに弁護士費用40万円がいる」
→裁判で2980円払う方が安いという損得計算ができますよ。
 そもそも訴えられているのに裁判所から何かきました?
 (ちなみに訴額は1000円。敗訴しても2980円+利息+1000円。)
「お宅に国税局の査察が入る」
→意味わかってます?
「別会社からも訴訟を起こされている」
→訴えられているのに裁判所から何かきました?
具体的に何かまでわかる必要はないでしょうし、
どこまで法律の知識のない人間に求めるか、判断の難しいところではあるが、
常識的に「おかしいのでは」と思う要素はたくさんあります。
35歳なんだし、もう少し世の中いろいろ知ってるべきなんでしょうね。
新手の詐欺というわけでもないですし…
かなり高い授業料になりました。夫がかわいそうです。


ところで、なぜこの35歳主婦はこんなにも多額を払ってしまったのか、
詐欺防止の観点からはそっちの角度でもっと報道してもらえるといいのですが…。
まかさこの手の報道がなくなると困るというわけでもないでしょうし。