の言い分も紹介。

<NHK政治介入>「政治圧力受け番組変更せず」 NHK
 NHKの関根放送総局長は13日夜、「政治的圧力を受けて番組が変更された事実はない」とする見解を発表した。見解では、NHK幹部が中川経済産業相安倍自民党幹事長代理と面会したことを認めたうえで、面会は「呼ばれたものではなく、予算説明に合わせて番組の趣旨や狙いを説明した」としている。
毎日新聞) - 1月13日22時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050113-00000146-mai-soci

現状のこの記事しか発見できなったのだが、
「政治的圧力を受けて番組が変更された事実はない」そうだ。
ただ、「番組が変更された事実はない」のかどうかは不明。
「予算説明」自体このような形でする必要があるのか疑問の声もあるが、
さらに、それ「に合わせて番組の趣旨や狙いを説明」する必要があるのか?
まさにこのようなNHKの体質が問題とされているのではないだろうか?


さて、

NHK政治介入:自民党内に波紋、野党は安倍氏ら招致要求
 NHKの番組制作責任者が13日、「(番組への)政治介入が恒常化している」と記者会見で証言したことが自民党に波紋を広げた。特殊法人であるNHKは国会で予算の承認を受けるため、従来から自民党に弱いと指摘されてきた。さっそく共産、社民両党は「介入」したとされる安倍晋三幹事長代理と中川昭一経済産業相参考人招致を求める考えを表明。巨大メディアと政権与党との不透明な関係が国会の新たな火種になりそうだ。
 証言を受け、安倍氏は13日午後、党本部で「事実とまったく異なることを述べている。公平公正な報道を行ってもらいたいということを述べたのが真実だ」と怒りをあらわにして反論した。「ポスト小泉」の一人としてテレビの影響力を熟知している安倍氏だけに「政治介入」というレッテルをはられることに神経質になっているようだ。
 自民党幹部らには、予算の承認を求めて頭を下げに来るNHKに対し、意見を言うのは当然という意識がある。自民党久間章生総務会長は「政治家がマスコミにモノを言っちゃいけないというのはおかしい。ただ、言われた(マスコミ)側もしっかりした態度をとらなかればならない」と指摘。双方に注意が必要だとの認識を示した。
 一方、細田博之官房長官は記者会見で「政府に調査を求めることは正しいやり方ではない。結果として(政治)介入になる可能性がある」と述べ、事実関係を調査する予定はないことを強調した。予算に責任を持つ政府・与党幹部の発言が、介入に当たるかどうかの「線引き」が困難なためとみられる。【因幡健悦】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050114k0000m010105000c.html

もうすべて繰り返しになるが、もう一度書いておこう。
自民党久間章生総務会長の意見にほぼ同旨である。
「政治家がマスコミにモノを言っちゃいけないというのはおかしい。」
しかし、マスコミへの政治介入ということを意識するのであれば、それはオープンな場でするべきである。
そして、安倍氏は特定番組の話の時に、
「公平公正な報道を行ってもらいたいということを述べたのが真実だ」としているのである。
これは反論にはなっていない。まさにまさにそのような発言が問題なのである。
「ただ、言われた(マスコミ)側もしっかりした態度をとらなかればならない」と指摘。」
これもにも賛成である。マスコミ側の意識も欠落していたと言わざるをえない。
このことはNHK見解に書いた通りである。

再度、安倍氏、中川氏の反論を書いておこう。

NHK政治介入:「圧力かけていない」 安倍氏
 安倍晋三氏は13日、自民党本部で記者団に「プロデューサーは事実と全く違うことを述べている。NHK側から私に『会って予算の説明を行いたい』というので会った。その際、自民党で話題になっていた番組について説明があり、私は『公平公正な報道を行ってもらいたい』と述べたのが真実だ。私がNHK側に圧力をかけたことは全くない」と語った。さらに「私がいつどこで誰と何を話したかを証明してもらいたい。それができないなら謝罪してもらいたい」と強調した。安倍氏は同夜、テレビ朝日系の「報道ステーション」に生出演し、同様の主張で政治介入を否定した。
 ◇中止言ってない 中川氏
 NHK幹部に放送前日に番組の「偏向」を指摘したとされていた中川昭一経済産業相は13日、経産省を通じて「NHKが予算に関して説明に来たのは(01年)2月2日で、放送日よりも後だ。当方から放送内容の変更や放送中止は一切言っていない」とのコメントを出した。中川氏は12日には「公正中立の立場で放送すべきであることを指摘したものであり、政治的圧力をかけて中止を強制したものではない」とコメントしていた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050114k0000m010136000c.html

安倍氏についてはすでに述べた。
中川氏について、氏の話を前提にすれば直接的には関係なかったということになろう。
しかし、やはり「公正中立の立場で放送すべきであることを指摘した」のであるから、
政治介入といわれても仕方ないのである。
政治家が報道機関に対し、「公正中立」ということを指摘すると言うことがどういうことなのか、
両氏にとっては「その程度のこと」との認識しかないこともあわせて露呈されたのだが、
あらためて政治家諸氏は自戒すべきであろう。
長井氏が諸般の事情から判断した推定される事実の否定に躍起になり過ぎ、
批判の本質を見誤っていることにいい加減気付くべきである。