日本放送協会経営委員会
日本放送協会第985回経営委員会議事録(平成16年12月21日開催分)が公開された。
詳細は→http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/giji/index.html。
前回分以前は、http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20041222#p1参照。
今回の更新により
日本放送協会第984回経営委員会議事録(平成16年12月7日開催分)
→http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/giji/g984.html。
さて、更新のたびに書いているほど暇ではないのだが、
どうしても気になるので書いておきたい。
付議事項
1 経営委員打ち合わせ2 会長報告
(1) 特集番組「ＮＨＫに言いたい」の放送実施結果について
(2) デジタル放送普及促進のためのＮＨＫ・民放共同キャンペーンについて3 審議事項
平成17年度収支予算案の修正について4 報告事項
(1) 地方放送番組審議会委員の委嘱について
(2) 職員懲戒処分に関するＮＨＫ情報公開審議委員会の答申について
(3) 平成16年度第2回視聴者会議について
(4) 土地の売却について
さて、まずは、１．
見ていただければわかるのだが、相変わらず委員長以外はどの委員の発言かわからないのが現状。
議事録をこんな運用でいいと思っていること自体経営委員会は甘い。
こうやって読んでいる人もいるのですよ？
今の企業のトップの人（石原委員長のこと）といっても、危機認識はこの程度のようです。
さて、議論はというと「危機的状況認識」という今や小中高生でもわかるようなことを確認し、
では、そのための方策は？という肝心の部分は、
経営委員会は、早急かつ継続的に考え方を示して、外からの疑問や批判にこたえていく必要があると思います。本日を含め、会議時間を延長するなどして、十分な議論を行いたいと考えます。
改革という言葉は聞くが、会長の任免について権限を持っている経営委員会が、どう考え、どう行動しようとしているかが具体的に見えてこないという批判が大きい。
ＮＨＫとして、経営についての透明性をいかに実現するか、企業統治の観点からその具体的方法を明確にしていくことです。
労使一体となった取り組みが欠かせないわけで、執行部はもっと組合と話をしていくべきではないでしょうか。
経営責任について明確な意思表明をして、この流れに歯止めをかけていかなければいけないと考えています。
現時点の経営責任については、企業統治のシステムの早急な構築という意味で論じられるべきで、経営委員会の責任は、執行部に期限を明確にした改革策の実施を指示して、それについて厳しく注視していくことだと私は考えます。
任命権を持つ経営委員会として、今後の運用として再任回数を制限するというようなことを考える必要があるかと思うのですが。
視聴者の信頼回復、受信料収入の確保、労使協調を含めた全局をあげた取り組み、これらのために経営委員会として何をするか、本気でこれを考えなければいけないわけで、再任回数を問題にするようなレベルじゃないと思います。経営委員会としては、執行部に対して期限を定めて、できるだけ早期に改革策を実施させて成果をあげることで、公共放送を守るということが喫緊の課題だと考えます。
基本的に賛成ですが、信頼回復は急がれるわけで、あまり待っている時間はないことも確かです。結果を出すために、すでに打っている対策に加えて、さらに徹底した対策を実施して、その結果で経営委員会はしかるべく判断していかなければならないと思います。
とまぁ、私が書いたようなことも含めて、提案がだされたことはわかりましたし、「早急」という発言もありますが、
結論はというと、
（委員長）
今回の受信料不払い・保留の問題については色々とご意見がでましたが、とにかくこれに歯止めをかけなければならない。経営委員会として、その方策について執行部に立案を求め、次回にそれを議論して、その実施を継続して注視していくということかと承りました。
この後、執行部から独立した経営委員会直属の事務局を早急に設置する必要があるという点で合意し、年内の設置を目指して調整に入ることを決定。
などという実質何をしたんだ？というにすぎないものである。
別に次回が明日で明日までのとりまとめて続きというのでは、この程度もいいかもしれないが、
お正月挟んで半月後では「早期」なんてもんじゃないでしょ？
お前等給料もらってやってんなら、きちんと仕事しろよ、
不払い不足分は、経営委員会と執行部の給料であてとけよ、という感じですね。
そもそも、執行部がやってダメだから経営委員会に期待がかかっているのに、これでは…。
続いて、海老沢会長の会長報告がある。単なる「報告」なので、興味のある人はNHKサイトを。
他にも予算の話などがあがってます。
今のNHKをとりまく変化からすれば、すでに過去のことすぎる議事録ですが、
なんか経営委員会って小学校のホームルームの時間みたいと言わざるをえません。
いや、それは小学生に失礼か。
