副会長のあいさつも虚しい。

http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/news/011.html

平成17年1月26日
副会長就任のごあいさつ
永井 多惠子
 NHKがこのような危機的状況のときに、副会長に就任する責任の重さを改めて痛感しています。私自身、アナウンサーや解説委員として放送の現場に深くかかわり、放送の持つ影響力の大きさやその役割などについては、理解しています。また、さいたま放送局長を務めた経験から、営業現場の苦労も知っております。NHKを退職してこの10年間、外から客観的な立場でNHKを見てきましたので、こうした目線を大切にしながら、当面の最重要課題である視聴者・国民の皆様からの信頼回復に全力を挙げ、取り組んでいきたいと思っています。
 NHKの良さは、親がぜひ子どもに見せたいと思うような教養番組や、福祉や環境、それに教育などをテーマにした、NHKならではの番組を制作していることです。NHKが長年築いてきた、こうした良い点にさらに磨きをかけていきたいと思います。その一方で、視聴者・国民の皆様に十分ご理解いただけない点があるとすれば、透明性をさらに高め、ご理解いただけるよう、努力を重ねてまいりたいと思います。NHKの再生に向けた抜本的な改革施策を、着実に実行に移すため、橋本会長を支え、私の持てる力を存分に発揮していきたいと思います。

このあいさつはあまりにも空しい。
永井氏は「副会長に就任する責任の重さを改めて痛感しています」という。
また、「当面の最重要課題である視聴者・国民の皆様からの信頼回復に全力を挙げ、取り組んでいきたい」ともいう。
しかし、一方で、辞任した3役をこの執行部は、顧問に任命したのである。
永井氏は、会長とは違う考えなのだろうか?そうであれば、その旨明らかにしてほしいし、
同じ考えであるならば、これらのことばはあまりに空虚である。
永井氏が「アナウンサーや解説委員として放送の現場に深くかかわ」ってきた経験からの帰結が、この事態なのだろうか?
あまりにも中身のない経験である。

「視聴者・国民の皆様に十分ご理解いただけない点があるとすれば、透明性をさらに高め、
ご理解いただけるよう、努力を重ねてまいりたいと思います。」
透明とはいいながら、影で顧問を任命し、しかも事後の説明すら行われていない。
これで、「透明」とは、では永井氏にとっての「透明」とはなんなのであろうか?
「ご理解いただけるよう、努力を重ねてまいりたい」というが、積み重ねの一枚目である人事がこれでは、聞いて呆れる。
「NHKの再生に向けた抜本的な改革施策を、着実に実行に移すため、橋本会長を支え、私の持てる力を存分に発揮していきたいと思います。」
もはや、「橋本会長を支え」るということ、“抜本的な”改革施策を、着実に実行」するということは両立しません。
一晩考えられたのででしょうが、書き直してください。
(元)解説委員の思考力ってこの程度だったのかとおもうと、さらに受信料が無駄に思える…。