全国知事会長の次期会長選における太田知事の姿勢

先週末のことではあるが、全国知事会の次期会長選の立候補が締め切られ、
立候補者は、福岡県の麻生渡知事と岩手県の増田寛也知事で確定した。

麻生・増田氏一騎打ちに　全国知事会長選
　全国知事会の梶原拓前会長（前岐阜県知事）の退任に伴う会長選の立候補届け出が十日正午、締め切られ、福岡県の麻生渡知事と岩手県の増田寛也知事の一騎打ちが確定した。十七日の全国知事会議で、初めてとなる投票による選挙が実施される。
　麻生氏は長崎県の金子原二郎知事を代表とする推薦人に大阪府の太田房江知事ら五知事が、増田氏は宮城県の浅野史郎知事が代表となり青森県の三村申吾知事や和歌山県の木村良樹知事ら八知事が推薦。知事会を二分する構図となっている。
（産経新聞） - 2月10日14時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000027-san-pol

さて、記事でもわかるように、大阪府の太田房江知事は麻生氏を推薦している。
なぜ、太田氏は麻生氏を推薦したのか？
過去の記事をみると、

＜全国知事会＞２３知事、具体名挙げず　次期会長選アンケ　
　全国知事会長の次期会長選（１７日）を前に毎日新聞は全国知事を対象にアンケートを実施した。このうち、麻生渡・福岡県知事を次期会長に推したのは９知事で、石原慎太郎・東京都知事は７知事、増田寛也・岩手県知事は２知事だった。片山善博・鳥取県知事の名を挙げた知事もひとりいた。ただ、回答を寄せたり過去に会長選をめぐり発言した４２知事中、２３知事は具体名を挙げておらず、情勢は混とんとしている。
　同選挙は１０日が立候補の締め切りで、これまでに麻生、石原、増田３氏を推す動きが表面化している。複数の候補が出馬した場合、知事による投票を行う。調査は６日から７日にかけて、３氏の名前を挙げる形で、各知事に対し実施。すでに態度を表明しているケースも回答に加えた。
　麻生氏は、古川康・佐賀など九州・沖縄６知事を固めているほか、同じ旧通産省出身の太田房江・大阪府知事などが支持。石原氏は松沢成文・神奈川県知事ら関東圏の知事や田中康夫・長野県知事が支持した。増田氏は、浅野史郎・宮城県知事が推しており、同じ東北の秋田県が賛同している。【野倉恵】
　◇全国知事アンケート（抄）
（無回答は空白）　（過去の発言を含む）
大阪　　麻　中央とやりあう戦略とパワーを持つ
（毎日新聞） - 2月8日7時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-00000126-mai-pol
アンケートは大阪分のみ引用した。

というのが、あった。
九州の知事が同じ九州の知事を推すのは地理的条件からある程度理解できるだが、
どうやら、太田知事と麻生知事は同じ旧通産省出身であるそうだ。
一応記事によれば、「中央とやりあう戦略とパワーを持つ」から支持ということらしいが、
やはりおなじ通産相出身だから？と疑いたくもなる。こんなんでいいのか？
ところで、全国知事会ってなんやねん…ということで、
全国知事会ホームページhttp://www.nga.gr.jp/を見てみた。
この会の目的は、「各都道府県間の連絡提携を緊密にして、地方自治の円滑な運営と進展を図る」こと
らしい。
太田氏、「知事」という肩書で、大阪府政を担うものとして、
各都道府県の連絡を連携して、地方自治の円滑な運営と進展を図るために行動するべきなのだから、
まさか個人的な事情でだけ選んでいるわけはないだろうが、どうしても疑問をもってしまう。

それにしても、この知事会。結局何やってんの？というのがよくわからない。
知事という公職を前提に活動しているんだったらもう少し、サイトで情報公開するべきである。
大阪府知事の支持も胡散臭ければ、団体自体も胡散臭い。
知事で構成されるのはわかったが、どういう根拠なのか？
どういう規則なのか？どういう財源で活動しているのか？
せっかくホームページがあるのだから、きっちりとそういうところからして欲しいものです。
住民の知らないところでこんな会合をされても意味がありません。