アメリカ、訴訟社会脱却へ?

米で賠償訴訟制限法成立 大統領「常識取り戻す」
 【ワシントン18日共同】ブッシュ米大統領は18日、企業を相手に多額の損害賠償請求訴訟を起こしにくくさせる「集団訴訟改革法案」に署名、2期目に入った政権の内政重要課題の一つに掲げる司法改革の第1弾となる法が成立した。
 大統領はホワイトハウスで行われた署名式典で「わが国の訴訟文化を終わらせる重要な一歩だ」と、意義を強調。医療過誤訴訟の賠償請求額の上限設定などさらなる法改正を議会に要請し「法システムに常識とバランスを取り戻す」必要性を訴えた。
 集団訴訟改革法は、欠陥製品などによる高額の賠償金支払いから企業を守るのが狙い。原告が複数の州にまたがる「集団訴訟」の場合、現行法では企業責任を州法で厳しく規定する「勝訴しやすい州」を原告側が選んで提訴することが可能で、企業側に懲罰を含めた多額の賠償金支払いを命じるケースが多かった。
共同通信) - 2月19日10時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050219-00000046-kyodo-int

くわしくは、ホワイトハウスサイト(もちろん英語です)で。
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2005/02/20050218-11.html
なお、記事中の「集団訴訟改革法案」の英語名、というか本名は“Class Action Fairness Act of 2005”
わざわざ

(a) SHORT TITLE- This Act may be cited as the `Class Action Fairness Act of 2005'.

なんて条項があるみたい…。


参考になりそうなサイト(全部英語です)。
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d109:s.00005:
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/query/z?c109:S.+5:
http://www.govtrack.us/congress/bill.xpd?bill=s109-5
http://www.theorator.com/bills109/s5.html


アメリカ自身もおかしいと思っていたのね。
企業責任が軽すぎるのも問題だけど、あそこのは異常だったしね。
で、参考になりそうなサイトとか書きながら、自身はそんなに読んでいないのですが、
記事によれば、今回はあくまで「企業を相手に多額の損害賠償請求訴訟を起こしにくくさせる」ためのもの。
「賠償請求額の上限設定などさらなる法改正を議会に要請し」とあるので、
あくまで、クラスアクションの訴訟のための要件加重か何かと思われる。
時間があれば、邦訳を紹介した上で考察したいけど、時間ないだろうなぁ…。
どこぞの専門家がweb上でやってくれないかなぁ、でもお金になりにくいからなぁ…。
大学教授なんかはお金もらって研究しているんだから、その成果はWebで発表してもいいと思うんだけど…。
日本のアメリカ進出組企業はよろこんでいるのかなぁ?だからといって、欠陥商品だされても困るんだけどね。
これで困るのは一獲千金を狙う弁護士さんたち?