救急車有料化、とっても緊急度が低い出動だけ?

とりあえずこの記事。

救急車有料化を本格検討へ 消防庁、出動の増加で
 総務省消防庁は14日、増え続ける救急出動に対応するため、緊急度が低い出動の有料化や民間業者の活用の可能性について本格的な検討を始めることを決めた。
 現状のペースで出動が増えれば現場への到着遅れなど本当に必要な出動に支障が出る恐れもあるため、出動回数の抑制に結び付けたい考え。無償の救急制度が大きく変わる可能性もあり、消防庁は「国民の意見も十分に反映させながら進めたい」としている。
 有識者らによる検討会を4月に設置、1年後をめどに結論を出す方針。その結論を受け、自治体などがさらに検討する。
 検討会はまず、現行の消防救急の範囲を限定する是非を議論。限定する場合は、消防機関が患者の重症度や緊急度などに応じて優先度を判定する「トリアージ」(負傷者選別)の基準作成を検討する。
共同通信) - 3月14日8時37分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050314-00000022-kyodo-soci

まずは「現行の消防救急の範囲を限定する是非を議論」からはじまるそうであるが、
この時点で「非」となれば特に考える必要もないので、「是」になった場合のことを考えておこう。
最大の問題点は、「緊急度が低い」とはどの程度なのか?
そして、どのようにして「緊急度が低い出動」かどうかを見分けるかということ。
通報者が判断するのか?それとも、本部が通報を受けて判断するのか?
いざ出動して現場で「緊急度が低い」と判断されたらどうなるのか?
「緊急度が低い出動の有料料金」「民間業者の料金」との均衡も問題になろう。
制度設計によっては、現場により大きな負担となり、
かえって本当に必要な出動に支障が出る恐れさえあるのである。
そして、全国規模での導入はないだろう。
田舎まで民間業者が参入しないだろうし、地域によって現状でも問題のないところもあるかもしれない。
ただ、人の生命身体にもかかわりうる急病人搬送は、全国一律料金にはならない。
一方で郵政の議論があるわけで、なんだかちょっと矛盾のような気がしないわけではなりません。
まぁ、今後の議論をまちましょう。