はてなアイデア〜人力はなうた検索〜(その2)

idea:4875
はてなアイデア

はてなアイデア〜人力はなうた検索〜
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050810/1123609596

question:1123684758
鼻歌で歌った音楽をweb上にアップロードするのは著作権に触れる行為でしょうか?http://i.hatena.ne.jp/idea/4875に法的な問題があるかどうかを教えてください。

http://www.ippo.ne.jp/g/64.html

はじめの一歩 : 歌詞や楽譜、自分で演奏・歌唱した音声なら著作権侵害になりませんか

触れます。

「自分で演奏した曲」であっても勝手に配布したり送信したりすれば著作権違反です。

触れます。

音楽のメロディーなど自体に著作権が働くため鼻歌であろうとだめです。

著作物は文章であっても楽曲であっても、

公正な慣行と目的上の正当な範囲であれば、

引用して利用することが認められます。


したがって、質問そのものが主であり

鼻歌は従でありかつ引用の要件を満たすものであるならば、

それは合法と言えるでしょう。


しかしながら、引用に際しては、著作権法第48条の規定によって、

出所を明示することが必要となってきます。

鼻歌といえども、それを明示しないわけにはいきません。


ところが、それが分からないから質問したい、

ということなわけです。

これではどうにもなりません。


そんなわけで、いいアイデアだとは思うのですが、

ちょっと法的な問題は避けられないように思われます。

どうせなので異なるものを。


「法的な問題はある」とは思いますが、違法かどうかは難しいところだと思います。権利団体が反発する可能性はありますが


・そもそも特定できておらず、曖昧であるから、オリジナルとの代替性が乏しく侵害とは言えない

・主たる目的が音楽を聴くことではないため、引用やモンタージュと類似の論理で認められる(特定されたら直ちに出所明示をする、消す等は必要か)


などは考えられるでしょう。

曲も歌詞も特定できてないのだから、どちらかといえば侵害と断言するのは難しいと思います。曲名が特定されるのですから、権利者から見て望ましいサービスともいえますし。


あくまで「鼻歌(で一部)をアップロードしてその曲のタイトルを教えてもらう(ことを目的とするサービス)」と考えてですが。

http://www.hatena.ne.jp/1123684758#

人力検索はてな - 鼻歌で歌った音楽をweb上にアップロードするのは著作権に触れる行為でしょうか? http://i.hatena.ne.jp/idea/4875に法的な問題があるかどうかを教えてください。..

ダミーです。


鼻歌が著作権に触れるか触れないかは、判例がないので裁判沙汰にならなければわからないのではないでしょうか。

そもそも、著作権法違反は親告罪ですので、レコード会社なり著作権を所有している団体、個人が告訴しなければ起訴はされません。

鼻歌程度で告訴することは常識から言ってありえないと思います。

まあ、これが商業的に大成功を収めた場合は別でしょうが、個人が非営利で楽しんだりする分には問題ないのでは。うーん、ちょっと無責任な回答ですかね。

さて、前回も書いたように、あまりにも短かく創作性がない部分のみであれば著作物性はなく、侵害にはならないけど、
最終的にどの曲は判断するという点からすれば、ほとんどの場合創作性のある部分に及ばないといけないわけで。
よって、絶対ではないけど、著作権(演奏権・公衆送信権)侵害となる。
ちなみに鼻唄や口笛でなくて点灯でCD音源を携帯などで録音したとなると、
レコード会社の著作隣接権送信可能化権)もからんでくるので、さらにややこしくなります。


ただ、こういう利用は認められてもいいんじゃない?とは思うかもしれないけど、
これを認める権利制限規定はなく、仮に一般的フェアユースを認めても、
はてな」という企業サービスとして、しかもポイントが絡むことからも難しい。
なお、ここではあくまで人力検索で、質問して回答を得る、ということからすれば、
一般的に「引用」云々するのは困難のように思います。(3の回答)
また、もし、質問者・提案者が個人的に自己のサイトで質問するのであれば、
自己責任のもと4の回答のように考えてもいいと思いますが、
このアイデアに関して言えば、はてなが当該著作物の利用主体としてサービスすることになるのですから、
よりいっそう違法性が認められるリスクを負うことになるように思います。
なお、
・そもそも特定できておらず、曖昧であるから、オリジナルとの代替性が乏しく侵害とは言えない
 →タイトルが特定できなければ侵害とならないというのはおかしいです。
  それが勘違いで自作の曲である可能性もあるから曖昧だというのであれば、自作の曲である限り当然の非侵害ですけど。
・主たる目的が音楽を聴くことではないため、引用やモンタージュと類似の論理で認められる
 →はてな人力検索で掲載する主たる目的は、回答を得るために音楽を聴かせることに他なりません。
  「引用やモンタージュと類似の論理」という主張自体はよくわかりません。


そういうわけで、はてながサービスとしてするのであれば、
包括的に許諾を得るということをしてみてはどうですか?ということです。
例えば、音楽は鼻唄か口笛など自分で演奏したもので、ファイルは30秒まで、
質問期間は最大1週間、回答終了後1週間で自動削除などの決まりを決めておけばいいのです。
こういうルールであれば、質問者にとって、やったいいことの範囲が明確ですし、
適法性は十分に担保できます。引用の限りでなどとするよりは。
ただし、それでも問題点はあり、それは前回書いたとおりです。


こういうことを躊躇させるような著作権運用は前回書いたように問題だと思いますが、
裁判所も含めて現実には違法と理解する運用のように思いますし、そういう状況では、
はてなコンプライアンスからしてもまったく無頓着でいいとは思いません。
はてなの事業としてすることを考えると「個人が非営利」だから訴えられないというのは、
事例を理解していない無責任甚だしい回答でしょう。
(加えて5の回答は刑事を念頭においているが、ここでは民事が中心になるでしょう。
 どちらも権利者側が裁判上の救済訴えないといけないということはそうだが。)
確かに、適法との解釈も可能なわけですから(ただし、裁判例に従うとかなり困難)、
はてなが確固たる信念をもって最高裁まで争う気であれば、それはそれで一興。
端的な裁判例はないのでなんともいえないけど、可能性としては実体上99:1で違法。
そういうわけで無断ではなく、はてなが権利関係をクリアにしてやって欲しいと言うことで、投資。


それにしても「http://i.hatena.ne.jp/idea/4875に法的な問題があるかどうかを教えてください。」
って、無断ですると法的問題があるって、はてなアイデアトラックバックしたでしょ?
はてなが新サービスとしてやる以上、無断ですれば、訴えられるリスクは決して低くないように思いますし、
違法と判断される可能性も決して低くありません。