プライバシーマークの信用

08月22日 個人情報保護の講演会で、誤って個人情報を配布
財団法人日本情報処理開発協会は8月9日、同協会と経済産業省の共催で8月5日に札幌で開催された「個人情報保護に関する講演会」において、同協会が受けたプライバシーマーク認定事業者に関する消費者からの相談内容に関する情報1件を、誤って資料に混入させ配布したと発表した。これは、業者に資料の印刷発注を行う際に、誤って苦情相談者の情報を混入したもの。相談者の情報には氏名(姓のみ)、携帯電話番号、相談内容が記載されており、180部が配布された。個人情報の混入には、同講演会の開催時に担当者が気づき直ちに回収を行い、179部が回収され、その後さらに4部が回収されたという。
財団法人日本情報処理開発協会:苦情相談者の情報流出のお知らせとお詫び
http://www.jipdec.jp/ov/050809.pdf
https://www.netsecurity.ne.jp/1_3988.html

ちなみに記事中の「180部が配布された」は「190部が配布された」の誤りである。
記事中のPDFを見ればわかるが、

その結果、179部を回収することができましたが、11部が未回収となりました。
そのため、参加者に連絡し未回収の配布資料の回収に努めており、本日現在、4部の所在が確認されました。

とある。
さて、財団法人日本情報処理開発協会といえば、「プライバシーマーク」を扱っているところなのだが、
そこがこの失態である。
まぁ、筆者からすれば、プライバシーマークに関する問い合わせすらまともに答えないところだし、
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050701/1120150781など参照。
 ちなみに2ヶ月放置されたので、再質問しているところである。
http://www.jipdec.jp/のサイトに上記「当協会からのお知らせ」はあれど、
おなじく「「個人情報保護に関する講演会」(全国9箇所)を開催いたします。」と案内している
http://privacymark.jp/にない。
こっちのサイトをみた人間にはその事故のことがわからないのである。なんということだ。
決して事故が起こってしまったことだけを問題視しているわけではない。
人のやることである以上、仕方ないにしろ、積極的に周知していないことが問題のように思う。
これでは、その事実すら知らずに講演会に参加する人がいるだろう。
事務局自体が、このような個人情報保護に対する認識の低さであるなか、
どうプライバシーマーク制度を信用しろといのだろうか。
こんなプライバシーマーク制度は信用するに値しない!


ちなみに、財団法人日本情報処理開発協会経済産業省天下り関係はというと、

98 生田章一50 大臣官房審議官(通商戦略担当) H14.7.22 (財)日本情報処理開発協会常務理事H14.8.13 不要
http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0003541/0/021226saishushoku.pdf
11 中谷 健一57 関東経済産業局資源エネルギー部電源開発調整官 H15.9.30 (財)日本情報処理開発協会 情報処理技術者試験センター関東支部次長 H15.10.1 不要
http://www.meti.go.jp/press/20041227002/041227saisyusyoku.pdf

こんな感じ…。
関係なくはなさそうです。