第44回衆議院議員総選挙をふりかえって(その3)
その1 郵政可決後に何がある?
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050911/1126445384
その2 二大政党?政党本位選挙?
http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050912/1126457193
○衆院選 当選者数
自民 | 公明 | 国民 | 日本 | 反 | 無 | 民主 | 共産 | 社民 | 諸派 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 296 | 31 | 4 | 1 | 13 | 18 | 113 | 9 | 7 | 1 | 480 |
選挙区 | 219 | 8 | 2 | 0 | 13 | 18 | 52 | 0 | 1 | 0 | 300 |
比例 | 77 | 23 | 2 | 1 | 0 | 0 | 61 | 9 | 6 | 1 | 180 |
公示前 | 212 | 34 | 4 | 3 | 30 | 32 | 177 | 9 | 5 | 1 | 477 |
自民公明で327 それ以外で153。投票率推計67%超。
なお、安定多数(委員長を独占し、委員数でも半数(同数もしく過半数)を握る数)が252議席、
絶対安定多数(衆院のすべての常任委員長を独占し、委員数でも過半数を占めて国会運営の主導権を握る数)269議席。
左が与党、右が野党である。
「諸派」1は新党大地で、野党に分類した。
「国民」「日本」「反」(造反無所属)は郵政は野党だけど、ということで与党側に、
無所属はまんなかにおいてみた。これだけ自民が大勝すれば、造反無所属も野党ってこといいと思うが。
自民圧勝、民主敗北は明らかだが、共産現状維持、社民+2、そして公明が−3。
公明は、選挙区を1つおとしたこと(沖縄1区)を勘案しても、−2である。
造反組は基本的に減らし(国民新党4のうち1は新人)、造反無所属+無所属でも公示前の32を1下回る。
もっとも公明は2003年総選挙改選前が31ということを考えれば、そんなものだろうか?
投票率は、2000年(選挙区62.49%、比例代表62.45%)、2003年(選挙区59.86%、比例代表59.81%)
2005年(選挙区67.52%、比例代表67.47%、共同通信社の12日午前2時現在の推計)ということなので、
投票率も関係しているかもしれない。
参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000099-kyodo-pol
自民党が単独で絶対安定多数を獲得したとはいえ、連立政権を組む以上実際に委員長は独占できないだろう。
それでも、委員数で過半数を占めることにはかわりないだろうけど。
小泉首相をおさえれるのは、実は与党公明党ということになるのだろうか?
下院において、自民党が過半数を獲得した以上、党内意見の集約が今以上に重要になる。
解散前の郵政民営化法案のときは、衆議院でもかなりぎりぎりだったんだけど…。(参議院は失敗。)
なんせによ、自民党は数は得たけれども、選挙では郵政以外に実質的に何ら争点にしていない以上、
郵政民営化法案以外について数を武器に突っ走ることはせずに、国会でしっかり議論してほしいと思う。