住民訴訟で26億!!

住民訴訟最高の26億、前京都市長側への賠償命令確定
 京都市西京区に計画されたゴルフ場予定地を、市が不当な高値で買い取ったとして、市民約900人が田辺朋之前市長(2002年に死去)の遺族を相手取り、約43億5000万円を市に賠償するよう求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は15日、約26億1000万円の支払いを命じた2審・大阪高裁判決を支持し、遺族側の上告を退ける決定をした。市民側の勝訴が確定した。
 全国市民オンブズマン連絡会議によると、住民訴訟自治体の首長に命じられた賠償額としては、過去最高額という。
 2審判決によると、1990年、ゴルフ場予定地を買収した不動産会社が京都市に開発許可を求めたが、地元で反対運動が起き、市が92年に不許可としたため、会社側は市に損害賠償を求める調停を京都簡裁に申し立てた。その後、市は同簡裁でほとんど争わず、約47億5000万円で予定地を買い取っていた。
 01年1月の1審・京都地裁判決は約4億7000万円の賠償を命じ、03年の2審判決はさらに賠償額を増額していた。
(読売新聞) - 9月15日21時21分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050915-00000413-yom-soci

控訴審:大阪高判平成15年2月6日 平成13年(行コ)第41号,同年(行コ)第105号 損害賠償請求控訴,附帯控訴
http://courtdomino2.courts.go.jp/Kshanrei.nsf/webview/5B97D2D0C5E4AB2B49256CD4000BC5D9/?OpenDocument
第一審:京都地判 平成5年(行ウ)第9号
<裁判所ホームページ未登載>

控訴審の主文は以下のとおり。

主文
一 一審原告ら?の本件控訴及び一審原告ら?の本件附帯控訴に基づき原判決中一審被告aに関する部分を次のとおり変更する。
 (一) 一審被告aは京都市に対し26億1257万7972円及びこれに対する平成5年6月30日以降支払済みに至るまで年5分の割合による金員を支払え。
 (二) 一審原告らの一審被告aに対するその余の請求をいずれも棄却する。
二 一審原告ら?の一審被告i及び一審被告jに対する本件控訴をいずれも棄却する。
三 一審被告aの本件控訴を棄却する。
四 一審原告らと一審被告aとの間に生じた訴訟費用は,第1,2審を通じて10分し,その6を一審被告aの,その余を一審原告らの各負担とし,一審原告ら?の一審被告i及び一審被告jに対する控訴について,控訴費用は一審原告ら?の負担とし,一審原告らと一審被告a参加人との間に生じた訴訟費用は,第1,2審を通じて10分し,その6を同参加人の,その余を一審原告らの各負担とする。

「一審原告ら」の文字が機種依存文字で読めない時点で読む気がなくなる。まぁ、住民なんでしょうけど。
登場人物が多いのにabc...なのもわかりにくいし、当事者もまとまってないし…。引用判決だし。
最後の方を読めば、だいたいわかるんですけど…。
京都市議会の怠慢→市長の怠慢ということからすると、ちょっとかわいそうな気がしなくもないけども、
26億強の損害賠償が認められるくらいのことなんだから、きっちりやって欲しいですね。
当の本人が亡くなっており、遺族が支払うんでしょうけど(支払い能力は別問題)、
あなたの個人財産でもそんな対応だったんですか?ととえばきっとそうではないことからすると、
当然の結果のように思います。
きちんと市長としての職務をおこなっておけばこんなことにはならないわけで、
全国の市長さんには権限ともに責任もあることを再認識していただきたいなぁ、と思います。
内閣総理大臣にも国民訴訟みたいのがあるといいよね?小泉さん。