「ボンヨウ」ドライバ

某りんごなお店でのスペシャリストとの会話。
筆者「classic上でもプリンタ動きます?」
店員「私はXで“ボンヨウ”ドライバ使っています。」
心のなかで「ボンヨウ?汎用(ハンヨウ)のこと?」「でも、もしかしたらボンヨウとも読めるかもしれんし…」
などとつぶやきながら、お話を一通り聞いて帰った。
とりあえず、携帯で「ボンヨウ」を変換すると「凡庸」しかでず、一方で「ハンヨウ」で変換すると、「汎用」がでた。
さらに辞書で調べたが、「汎用」を「ボンヨウ」と読む例は見当たらなかった。
やっぱり、「汎用(ハンヨウ)ドライバ」が正しいようです。
感じの良い人だったけど、このことだけが残念です。


ちなみに、類似のものとして、
「凡例」があります。「ハンレイ」であって、「ボンレイ」ではありません。
「凡」は「ボン」って読めるけど、「汎」は「ハン」です。
まだ、「ボンレイ(凡例)」の方がわからなくはありませんが、いずれも誤りです。
もっとも「汎」は常用漢字ではないようなので、仕方ないかもしれませんが、
パソコン業界では「汎用」はよく出てくるので知ってる方がいいのかなぁ、と思ったりもします。

首都圏女性専用車両プレスリリース

目次
女性専用車両終日導入
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20040906#p1
東京でも導入。
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050328#1111935912
参考記事
IC定期券の今後?
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050204#1107496367

首都圏の女性専用車両導入についてのまとめ

女性車両、首都圏でも一斉に発車 大手私鉄など5月から
2005年03月28日23時57分
 朝夕のラッシュ時に女性や通学の小学生が優先して乗車できる専用車両の導入を検討していた国土交通省と鉄道各社の協議会は28日、慎重論があった専用車両について、線区と列車を限って導入することを決めた。「痴漢対策」として女性専用車は関西圏で導入が進んでいるが、首都圏では一部の会社や市営地下鉄だけだった。
 今回の合意でJRのほか、首都圏すべての大手の私鉄と地下鉄が女性専用車両を導入することになる。JR東日本は4月4日、大手私鉄東京メトロ都営地下鉄は5月9日から導入。利用状況を見ながら、ほかの線区などに拡大できるかどうか検討する。
 専用車両は各列車に1両設ける。利用時間帯などは今後、各社が検討して公表する。協議会は、女性のほか(1)小学生以下の男の子が1人で乗る場合(2)身体障害者の男性が1人で乗る場合(3)身体障害者の男性介助者は、乗車できることでも合意した。
 女性の専用車両については、関西圏で導入が進んでいるが、首都圏で女性専用車を導入しているのはJR東日本京王電鉄横浜市営地下鉄だけだった。
 首都圏の場合、ラッシュ時の平均混雑率が関西圏より30ポイント余り高い171%になっている。このため、1両でも別扱いにすると、他の車両の混雑が増し、ホーム上の混雑が激しくなり安全面で問題が出たり、乗り降りがスムーズにならず列車が遅れたりするなどの懸念があり、慎重論が大勢だった。
 これに対し、ラッシュ時に痴漢被害にあう女性が多いことから、都と警視庁は各社に女性専用車両の導入、拡大を要請していた。
 JR東日本の場合、当面は駅の係員を増やして乗客の案内などをする。私鉄と相互直通運転をしている東京メトロはホーム上に案内表示などをつける方針だ。
     ◇
首都圏鉄道の女性専用車の導入計画(JRは4月4日、他は5月9日から)
【会社】  【線区や列車】                   【時間帯など】 
JR東日本 埼京線                       朝ラッシュ時上り
東武    伊勢崎・日光線(準急、通勤準急など)        同上
      東上線(急行、通勤急行、準急)           同上
西武    池袋線(池袋行き急行、通勤急行など)        同上
      新宿線(西武新宿行き急行、通勤急行、準急)     同上
京成    本線(京成上野行き通勤特急)            同上
京王    京王線(急行、通勤快速)              朝ラッシュ時上り
      京王線(特急、準特急)               夕ラッシュ時下り
小田急   小田原・江ノ島線(新宿行き快速急行、急行)     朝ラッシュ時上り
東急    田園都市線(全列車)                同上
京急    本線、久里浜線(品川行き快特)           同上
東京メトロ 半蔵門線(全列車)                 朝ラッシュ時
相鉄    全線(全列車)                   朝ラッシュ時上り、深夜帯下り
都営地下鉄 新宿線京王線内急行・通勤快速の直通運転の列車)  朝ラッシュ時東行き
(このほか、横浜市営地下鉄は朝ラッシュ時に導入済み、JR埼京線京王線も深夜帯のみ導入済み)
http://www.asahi.com/life/update/0328/011.html

最後のまとめは非常にいいんだけど、
冒頭の「朝夕のラッシュ時に女性や通学の小学生が優先して乗車できる専用車両の…」は変。
優先と専用は違いますね。
それにしても、国土交通省女性専用車両を促すという構図はますます理解できません。
「利用状況を見ながら、ほかの線区などに拡大できるかどうか検討する。」。
最終的には、状況を見ながら廃止できるように頑張って下さい。
また、特に国土交通省はこのような差別的措置導入を促した責任がありますから、
このような措置が解消できるように、痴漢防止ラッシュ緩和に向けた行政としての政策を
検討するべきでしょう。
これで、おわりは大間違いで、今後はこの暫定的措置を解除するべく、
鉄道会社への助成や、通勤分散に向けた政策を検討するべき必要があるように思われます。


以下、上記記事に関する各社のプレスリリース一覧です。
プレスリリースは当然することなので、
これからJR東日本のように、記事をさがさないと詳細情報がわからないようになるのか、
京王電鉄のように案内ページをつくるのか、どうなっていくのか、見物です。

東日本旅客鉄道JR東日本
 http://www.jreast.co.jp/press/2004_2/20050303.pdf
 http://www.jreast.co.jp/
東武鉄道
http://www.tobu.co.jp/news/2005/03/050331.pdf
 http://www.tobu.co.jp/
西武鉄道
http://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/news/2005/0331jyosei.pdf
 http://www.seibu-group.co.jp/railways/
京成電鉄
http://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/index.cgi?nn=16-080
 http://www.keisei.co.jp/
京王電鉄
http://www.keio.co.jp/news/nr050331v01/index.htmlニュースリリース
 http://www.keio.co.jp/traffic/index.html
小田急電鉄
http://www.d-cue.com/cgi-bin/info/pg02348.pl?key=994&info_kubun=d-cue&mode=online
 http://www.odakyu-group.co.jp/
東京急行電鉄(東急)
 http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/050331_2.pdf
 http://www.tokyu.co.jp/
京浜急行電鉄京急
 http://www.keikyu.co.jp/train/mk_auto/women.html
 http://www.keikyu.co.jp/
東京地下鉄東京メトロ
 http://www.tokyometro.jp/news/2005/index_2005-14.html
 http://www.tokyometro.jp/index.htm
相模鉄道(相鉄)
 http://www.sotetsu-group.co.jp/news_release/archives/pdf/2005/014.pdf
 http://www.sotetsu.co.jp/
東京都営地下鉄
 http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/news/sub_n_20050331a.html
 http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/train_index.html

今のところ、首都圏には終日導入などとふざけたことを言う会社はないようです。
大阪圏は導入してかなり久しいですが、何か女性専用車両を解除するべく、
何らかの具体的ビジョンがみえてきたのか、取材してみたいなぁ、と思っているところです。
一般的に拡大傾向ですが、本来は縮小していかなればならない事項であることは、関係各位が自覚しなければならないことです。

埼京線で女性専用車両拡大導入。

目次
女性専用車両終日導入
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20040906#p1
東京でも導入。
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050328#1111935912
首都圏女性専用車両プレスリリース
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050404#1112596977
参考記事
IC定期券の今後?
 http://d.hatena.ne.jp/okeydokey/20050204#1107496367

汚名返上!朝も女性専用車=「痴漢ワーストワン」の埼京線
 首都圏で「痴漢ワーストワン」のJR埼京線で4日から、朝のラッシュ時も女性専用車両が導入された。これまでは深夜帯のみの運行だったが、女子学生の被害が目立つ朝の時間帯にもようやく登場した。
 警視庁のまとめによると、昨年1年間の電車内の痴漢件数は、埼京線が217件と最も多かった。朝の女性専用車両新宿駅を7〜9時台に発着する35本で、最前部の1両が充てられる。
 毎朝通勤で埼京線を利用するという新宿区の女性会社員(21)は「(女性専用車が)あると安心。痴漢に遭うという心配がなくなった」と話した。一方、豊島区の男性会社員(45)は「車両を分けなくてはいけないこと自体が情けない」と「痴漢ワーストワン」の汚名を嘆いた。 
時事通信) - 4月4日10時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050404-00000893-jij-soci

痴漢ワーストワンで217件/年の埼京線女性専用車両が導入されたらしい。
うん?年間217件の痴漢のための性区分ですか?
1年の平日がおよそ260日で217件。1日1件ないんですねぇ。
その1つあるかないかの痴漢のために女性専用車両とは、もっと被害が大きいと思ってました。
1日5〜10件とか。
もちろん、被害申告してないものあるんでしょうが、そのための手段として35本が女性専用車両
う〜ん。痴漢被害防止の社会的負担としては微妙なところですね。
痴漢被害者は気の毒に思いますし、痴漢を肯定するものでもありませんが、
そのための手段として女性専用車両は、あまりにも無関係な人を制約しすぎるものだと思うのです。
実際に痴漢にあわれる人には当然いいんでしょうし、犯人が男性あるなら効果があるでしょうが、
実際上は、痴漢被害妄想者と痴漢加害妄想者への安心感への寄与という側面が大きく、
特に後者は幻想であるということは注意する点でしょう。
上のインタビューの「痴漢に遭うという“心配が”なくなった」ということにあらわれています。
ちなみに、他の首都圏の痴漢件数というと、

 路線別の痴漢件数(2004年)

     路線       件数

 〈1〉JR埼京線    217
 〈2〉JR中央線    188
 〈3〉JR総武線    121
 〈3〉京王線      121
 〈5〉JR山手線    119
 〈6〉東京メトロ東西線 105
 〈7〉東京メトロ千代田線 95
 〈8〉東急田園都市線   86
 〈9〉小田急小田原線   80
 〈10〉西武池袋線    79
(2005.2.8)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20050208sw31.htm

ということだそうです。
これがすべて朝のラッシュ時なのか、どうかというのも検討の上で重要なのですが
これらの線で導入して、1年後に件数がそれないに減ったり、0になっているのであれば、
(手段そのものの是非はともかくとして、)効果があるということなんでしょうけど、
そうでなければ、意味のないことだったということになります。
大阪ではすでにそういうデータが多く示されていても不思議でないのですが、自ら開示しているところはないようです。
まぁ、大阪で効果があったからこその導入ということにしておきましょう。
ちなみに、大阪市交通局によれば

平成14年11月に御堂筋線女性専用車両を、平日ダイヤ運行日の「初発から午前9時まで」導入し、その結果、導入時間帯において痴漢被害の届出は大幅に減少いたしました。
https://www.kotsu.city.osaka.jp/ssl/koe/women_faq.html

ということだそうですが、数値としてどう変化したのか示されていません。
また、

東海3県内では、名古屋市交通局が地下鉄東山線女性専用車両を03年6月から本格導入。始発から午前9時まで6両のうち1両を指定している。明確に痴漢減少傾向は出ておらず他線への拡大予定はないが、「女性の利用者からは安心して乗れると聞いています」(同局)。一方JR東海近鉄名鉄では混雑具合が首都圏などと比べ低いことなどから、現在導入を検討していない。【清藤天】
毎日新聞 2005年1月25日 中部夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/01/25/20050125ddh041040001000c.html

という例もあり、その実効性は大義名分であることからも重要であると思います。
なお、試験導入時のデータとして、

女性専用車両 路線拡大モデル調査」報告書の概要について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/15/151209_.html

があり「試験導入前後の痴漢被害届出件数の推移」が掲載されていますが、
一部で逆転減少も生じています。

阪急及び京阪における女性専用車両の試験導入後の6ヶ月と前年同期における痴漢被害の届出件数は以下のとおりであり、試験導入後に若干減少している。
 ただし、下記グラフの件数は、両社の全時間帯、全列車を対象としているが、試験導入は特急等一部の列車で行われ、京阪にあっては朝ラッシュ時間帯のみで導入されたことに留意する必要がある。

ということだが、そうであれば、実施時間帯できちんと比較するべきであり、調査のずさんさが見えてくる。
手段の合理性の判断には、客観的データを示すべき(証明すべき)義務が国交省なり、鉄道事業者なりに有るであって、
是非ともマスコミ各社さんにも、利用者の意見だけといった主観的なものだけでなく、
そういう角度からの報道もしてほしいものです。
まぁ、埼京線の被害実態を伝えて頂いただけでもかなりよかったんですけどね。この記事。
女性専用車両の効果を正確に伝えていない、伝えられていない状態は改善するべきように思います。