福利厚生・給与制度の見直しに係る労使交渉の状況について(1)

「2月4日大阪市労働組合連合会(市労連)との交渉の要旨」が公表されました。
http://www.city.osaka.jp/soumu/topics/sirouren/050204.htm

(日時) 平成17年2月4日(金)午後4時30分 〜5日(土)午前4時55分 
(場所) 本庁地下1階第9会議室

ここでの添付資料

(別添3)大阪市労働組合連合会
福利厚生事業等にかかる対市交渉に臨む認識と態度について(1)
http://www.city.osaka.jp/soumu/topics/sirouren/050204_3.htm

から組合(市労連)の言い分を簡単にみておきたい。

1.  昨年12月来、大阪市職員の福利厚生事業等に関わり、多くのマスコミ報道がなされ、結果として大阪市政に対する市民の方々の信頼が大きく損なわれる事態になりました。これらの内容に関わって、労働組合に対しても多くの厳しい意見が寄せられたところであり、市労連としてはこうした事態について大変重く受け止めているところです。

市労連が「大変重く受け止めている」のは、
「“結果として”大阪市政に対する市民の方々の信頼が大きく損なわれる事態」だそうです。
何なのでしょう。このバレちゃたのがマズかったという態度。
そういう態度が問題なのがわかっていないのでしょうか?


2以降は、あくまで交渉した結果、市側の責任で制度確立・運用されてきたものだから、
組合は何も悪くないし、むしろ財政難で組合は給与カットに協力してきた、ということだそうです。
諸悪の根源はすべて市側にあると。

5.  特殊勤務手当や福利厚生制度などについては、勤務労働条件に関わることである以上、当然、労使交渉事項であり、労使合意抜きに一方的に変更・廃止することは許されるものではありません。結果として、私たちにとって厳しい結論となるとしても労使合意が大前提といわなければなりません。
 市労連は4万人組合員の生活を守る立場を基本に、さらに今日置かれている状況の下で、今後も条例・法令等の遵守はもとより、透明性をもって市民への説明責任を果たすことの大切さを認識する立場で、国・他都市状況などを勘案しつつ、見直し・改革すべき事項については主体的な検討と十分な組織協議の上で取り組むこととします。
 市労連は、各単組組合員の理解をいただきながら、交渉に臨む認識と態度として以下の内容を明らかにするものです。その上で、市側に対して労使交渉・労使合意の尊重と使用者責任を明確にした誠意ある対応を求めます。
そして、今後の取り組みを通して損なわれた市民の方々の市政に対する信頼回復に向け、労働組合として全力を挙げてまいる所存です。

労使交渉だから、対市ということで、労働者が強くでるのはわかるんだけどね。

(別添4)大阪市労働組合連合会
福利厚生事業等にかかる対市交渉に臨む認識と態度について(2)
【福利厚生制度の見直し】
【給与制度の見直し】
http://www.city.osaka.jp/soumu/topics/sirouren/050204_4.htm

大きな枠でみると、労組が指摘するように市(執行部)にも悪いところがあります。
ただ、市民の側からみれば、労使一体となってそのような制度をつくりあげてきた。
要求を受け入れた市も問題だが、そういう実態の要求をしてきた労組の社会的責任、
それが問われているとうことを理解するべきであろう。
また、労使交渉のテーマについてはそのように言えても、
カラ残業問題についてはどのように考えなのだろうか?どのように責任をとるのか?
市公務員の究極的な使用者は納税者であり、市民である。
勝手に市の責任を追及すればいい。
ただ、多くの市民は、市だけでなくあなたがたの行動を見ているのである。
それに対して、労組としての回答を示さずに、労働権行使をする。
それで、市民が納得できるか。多くの市民はできないであろう。
自己の利益にのみ固執して周りの状況を認識できない公務員が市の行政を担っていること、
そこにこんにちの財政的混迷の基礎があるのかもしれない…。