中国でのデモ

<中国反日デモ>北京の日本大使館に投石、一部は暴徒化
 【北京・大谷麻由美】北京市北西部の海淀区で9日午前に始まり1万人規模に拡大した反日抗議デモは、このうち数千人が日本大使館や日本大使公邸に向かい、一部が投石して大使館の窓ガラスを多数割るなど暴徒化した。けが人はいないという。北京でこれほどの反日デモが起きたのは、1972年の日中国交正常化以来初めてとみられる。
 参加者は、日本の教科書問題や国連安保理常任理事国入りへの不満を訴えてデモ行進した後、午後2時(日本時間午後3時)ごろ、いったん終了した。しかし、再結集して「打倒日本」などと気勢を上げ、一部が日本大使館に向かい、武装警官隊の阻止線を越えた。警官隊は事実上、通過を容認した。
 途中、日本の銀行支店や日本料理店を襲い、窓ガラスを割った。午後8時、大使館前のデモ隊は排除されたが、公邸前ではデモ隊と警官隊のにらみ合いが続き、近くで日本車とみられる車がひっくり返された。
 また、市中心部を東西に横切る大通りでもデモがあり、市内は一時騒然とした。大使館側は邦人にデモに近付かないよう呼び掛けた。
毎日新聞) - 4月10日0時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050409-00000107-mai-int

デモの内容はおいておいて(その賛否は別の話)、デモ自体は構わない。
日本国内でもデモは、憲法の保障する表現の自由のもとで認められる。
デモの内容によって、認めたり、認めなかったり、というのは、許されない。
しかし、だからといって何をしてもよいわけではない。
店舗を襲ったり、窓ガラスを割ったり、車をひっくり返す行為は許されないのである。

産経新聞速報2005.04.09 21:22
政府「極めて遺憾」と抗議。中国に警備の徹底と再発防止申し入れ。反日デモで北京の日本大使館の窓ガラス割られる。
産経新聞速報2005.04.10 23:40
中国外務省次官が遺憾の意。北京の反日デモで「投石などの行動は容認できず」。再発防止要請に「最大限努力する」。
http://www.sankei.co.jp/news/sokuhou/sokuhou.html

というのは当然である。
一部中国国民は日本の国連安保理常任理事国入りへの不満を訴えてデモ行進したらしいが、
それに伴う暴徒化行為を容認する国家が平和を希求する国連の安保理常任理事国で、
そんなことはしない日本の安保理常任理事国に反対するのはジョークにもならない。
むしろ、われわれにはそんな国家が安保理常任理事国をしていることの方が不可思議である。
特にデモの内容に「国連安保理常任理事国入りへの不満」が含まれているのであれば、
「国連安保理常任理事国」である中国政府は、そうであることの自覚をもって、対処するべきなのである。
本当に対処するのであれば、「国連安保理常任理事国」である中国に対して、
緊急)反日デモに関する注意喚起(05.04.09)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/jp/ryojibu/eoj050409-2.htm
などという注意勧告したこと自体を侮辱だとか騒げばいいじゃないですか?
今の報道をみていると、とてもそんなこと言えたもんじゃないでしょうけど…。
そういう文句つけれるくらいに、頑張って暴力的デモは排除して欲しいものです。

追記(23:26)

産経新聞速報2005.04.09 21:06
反日デモで遺憾表明なし。中国外務省HPで被害にはまったく触れず、「日本の態度と行為」に不満の人々が行ったと。
http://www.sankei.co.jp/news/sokuhou/sokuhou.html

「日本の態度と行為」に不満の人々が行ったデモそのものについて遺憾の表明しろ、
というのではありません。
一部が暴徒化していることについて、何よりも政府がその犯罪行為を抑止できないことについて
反省はないのか?ということです。
犯罪行為を見て見ぬふりをする政府が常任理事国とは…、
人の安保理常任理事国入りどうこう言う前にご自分の適格を判断してみるべきでしょう。
「ワレワレハ、スルベキコトハ、キチントシテイルヨ」と言うくらいでないと…。
そんなことを気付かない中国政府も馬鹿だが、そこを攻めれない日本政府もかなり馬鹿。