井上判事、退官へ

喋り足りない?井上薫判事vs浅生重機横浜地裁所長 - 言いたい放題で触れた井上薫判事再任拒否問題、

井上薫判事が退官へ 最高裁、別の1人再任拒否
 判決文が短すぎるとして問題になった横浜地裁井上薫判事(51)が1日までに、再任願を取り下げていたことが分かった。4月に退官する見通し。最高裁の裁判官会議は1日、5月1日までに10年の任期切れを迎える判事、判事補ら計184人のうち、別の1人を「裁判官に適さない」として再任拒否した。
 下級裁判所裁判官指名諮問委員会(委員長・奥田昌道元最高裁判事)は昨年12月、井上判事を含む4人の再任を不適当と答申。このうち3人が再任願を取り下げた。
 再任を拒否された裁判官は1969年以降、計9人となった。
共同通信) - 3月1日17時22分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060301-00000158-kyodo-soci

結局再任願取り下げということで決着したようです。
どうせなら寺西判事補事件のように、争ってほしかったところですが、そういうタイプの判事ではなかったんでしょうね。
下級裁判所裁判官指名諮問委員会の委員長が(学者出身とはいえ)元最高裁判事であることとか、
不適当と答申されたことで、4人中3人が取り下げるという慣習?があるようなこと自体どうかと思いますが、
あんまり気にされていないようです。
再任拒否前に事実上願いを出さないという環境においこまれた人もいるんじゃないでしょうか。
そういうこともあって、再任拒否は、1969年以降わずか9人なのかもしれません。
もちろん本人が大げさにしたくない場合もあるのでしょうか、裁判官の身分保障や裁判の公正という観点からは、
あまり好ましい状態ではないように感じます。